昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

完結

願い事すら届かぬ、暗い帰り道、戒律ばかりが締め付ける曖昧な今から逸脱して、惰性で引き延ばした瞬間から解き放たれ、対立ばかりの世界から逃げ出して、ただ、現れた景色を、そのままに愛するという豊かさに触れ、ささやかな幸せが謳う、原理的な昼が、夜を食べてしまうまでの、儚い時間を過ごした二人の軌跡や、星の子供として、丁寧に育てられた我々にもたらされる、幸福以上のものや、物語を加速させるための加速器や、火星が孕んだことにより、生まれた新たな衛星や、追憶に派生した拙い記憶の互換性や、成熟し続ける忌々しい現実から現れた疎外感やらがひしめき合い、愛されたいと強請るだけの、彼らのまやかしに騙されないようにして、ただただ、短絡的な支配が生み出した神を、枢要なものとして謳うような輩が生み出した正義が、自らのノルマのために、悪を絶えず生み出して、根絶やしにされた私たちの平和に訪れた閉塞感や、平均的なものを用いて、君を裁くための世界を切開して、がん細胞を取り除き、高揚する主観から現れた気配や、軽薄な背景で、暴走する人々や、応用されるだけの真実の中で、生を粗末にしてばかりいるだけだし、代用品として、貧相な今を加工する工場や、ありとあらゆる生命を駆逐するAIや機械たちの反撃や、排斥される理由や、流動的な思念の刑場、そこで、断裂した思念から覗く、愉快さのようなものを弄り、大体の理由に収まるだけの現実の中では、正しさなんてものは、ハリボテのものであり、薄っぺらい価値を蹴破り、絶えず現れる現実のようなものに騙されないようにする。f:id:jibmfmm:20240303020817j:image