昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

瞬き

正義を率いて、攻め入る退屈な普遍性を切り取って出来た切り絵を眺める静謐な子供の後ろ姿、宇宙の吐息に感化された恋の熱により、燃やし尽くされていく彼女たちの思考や、大脳皮質に絡まるラカンの言葉を代用して、貧相な神が用いる代償により、今に罪をなすりつける君たちの私情が羽ばたくまでの隙間に襲いかかる、甚大な被害を生み出すだけの堕落した空間で、狂信者たちが暴れる深夜の獰猛さの裏で流れるカノン、俊敏な女神たちが放つ粒子砲や、磁気嵐の数、妖然とした有閑階級たちは、疲憊した民主主義の中でアナーキズムなんかを掲げては、自らの暇を食い潰し、ノスタルジーに浸る墓場に住まう孤独な魔女や、豊かさの象徴たる語源を形にするための鑿や金槌が転がる廊下、肘掛けに座る猫のバランスや、アンチテーゼを抱え込んだ猿たちの逆襲や、捩れた木星に住まう宇宙人たちとの調和、窓枠に絡まる感情、渋滞に巻き込まれた春が、ちぐはぐな冬を食べ尽くすまでの帰路、記憶のオクターブや、憎しみを抱えた傍観者や、足跡の自由を加速させる論理の外から迫る気配、排斥される理由に注がれる可能性や、情景に馳せる君たちの愛が、何故か、未だに、そこかしこで、氾濫し、はつらつとした希望により、高揚していく私、強要されるだけの、一般常識などに、正解はないのであるし、世界とは、単純明快なものであるし、そこで、加算されるものなどに、騙されるわけもないし、わけへだてるばかりで、惰性で引き延ばされた命を、簡単に、罰するだけの奴らに、この身を、引き裂かれるわけには、いかないのである。f:id:jibmfmm:20240403061621j:image