昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

はしたない愛


 ぬくもり降り注ぎ、因果は、取り除かれ、可憐な季節に逆流するいしは、時間から放たれ、自由すらもうたわずに、自らの意志だけで、時間に反発し続け、意味を飛び越え、自らが逸脱する限りに、すべてに反抗し続ける。愛することへの中庸を知り、物事との均衡を保つ。あらゆる原理は損なわれ、矛盾した権利が、うたわれる。滑落していく意識は、没入感を携え、物事を透過せずに、自らを悲観し、あらゆるものへと引き裂かれ、疎外感を抱え込み、分裂的に至る。神は、原料に変わり、苦しむ者への、処方箋として、簡単に痛みや、辛さを支配し、物事を虐げ、支配的な信仰へと至らせられた心情は、連帯感などをうたい、物事を虐げるだけに至る。その健気な信仰すらも、浸透する意味に支配され、適度な苦しみの運動へと没落していく。快楽にも勝るような唯一の愛を掲げる。盲目な政治性がえぐる愛のやましさや、活路を見出せずに、ずるずるとひきこまれる間に切望する思いが交錯し、さらなる愚鈍さが、衆愚を生み出し、傀儡を生み出し、あらゆる論理に寄りかかり、願望を失い、相互互換される思いが観応するものへと、創造せずに、ただあらがう本質が帰路を見出せずに、今に妨げられ、裁かれるだけの観念が、感性を失い、屈従するだけに至る実験的な愛が、慧眼を使い、退廃的で、モノクロームな主観に与える影響に弛み、裕福な余韻や、勇躍する思いが、コケティッシュになりながら、記憶の影にひずみ、築き上げたものが呪詛を伝え、意識を遅滞させる。陰鬱な衝動に手向けるべき愛が、機械化し、物事にいさかいを与え、たゆむ現実に編み込むべき愛に帰路を与え、多様化する意識に擦り寄る現実に吸収される自己が、嫌悪感を伝え、追憶にひたる思いが、豪壮なものに相互し、健気な記憶に、自らを倒錯させる。思いは、逆流し、際限無いものを引き出し、止めどなく放出されるものが連動し、迫害される思いが、追憶でひしめく流動する意識に観点を掴ませ、度重なる思いを流動させては、恬淡なままに降り注ぐ景色や、形式美に囚われるだけの退嬰的な呪詛から、混濁していく意識的な領域に住まう原始的な思いや、原理的なものを排除し、やがて滑落するほどに美しくきわまり、混ざり合うほどに神秘的に流動し、本質から抜け出し、喪失するほどに、魯鈍な思いを超克し、注がれる由縁に相克する間から、窮乏するだけの論理的な構造から、乖離していくシステム的な終わりから、終焉へと巻き込まれ、論理の外側へと運ばれ、破壊的なニヒリズムへと閉鎖的な感情をがんじがらめにさせるだけの演技が続き、つたない思いは、排除されるほどに、強固な思いへと変わり、時代的な猶予や、対価を求めるほどに、価値とは倒錯し、等位を生み出し、現実を現在に 「とどまらせ」 やがて、ちぐはぐな思いの遅疑を生み出し、時代錯誤へと陥り、横溢する瞬間への希望から、照合されるだけの合否から、遅配していく意識に独占されるだけに、羨望を繰り返し、飢えた意識は、傲慢を授け、傲岸不遜な者に陥り、応じるだけの答えへと、体系的な住処は、意識的な余裕を無くし、有するだけの答えへと同化していくほどに、自らの意志を失い、アイデンティティーが倒錯を示し、指し示されるだけに、閉め出される自らの純粋な意思とは、統合を用いられるほどに、正常をうたわれるほどに、自らとは、自覚する以前に、奪われるだけに至り、訝る言動から、現状へと省かれるだけの礎を壊され、子飼いのようにほどこされる徹底した教育から補完されるだけの区域へと行き違う意識的な周辺にもとづくセオリーが、前例を作り出し、前後左右の身動きを封じるような不遇を作り出し、強調される原理は、ただ誰かの支配を受け取り、繰り返される物事に善行などをうたい、たゆたう意識は、手向けられるほうに目を向け、無情な情報へと譲与されるものだけを信じ込む間に、真理とは奪われ、盗難される意識は、難癖あるままに、何かに否定され、批判されるだけに陥るだけの正しさや、虐げるだけに従う悪から、純度や、純利を求めるだけの抵抗力は、拘泥するだけの意識がうながす垂涎から、衰亡するだけに至る意思が明け暮れるだけの繰り返しへと意図を移し、訝る現状に現れる湿疹や、時代があやめた規則の嵩ましから、かすむ現実から、奪われるだけの現在に降り注ぐ冤罪や、税の雨や、かくかくしかじかに現れる現代的な病から、思考停止に至るだけの快楽的なビジョンにもとづく欲望の爆発から、思考するものも、用いるものの量や意味により、似たようなものを受け取り、あるいは折檻し、間接的に感じるだけの移行から、行為的な原因に捕まるだけに、体系的なものが所持する飴と鞭に左右されるだけの移行から、加工されるだけの品位や、査定されるだけの意思が、デカダンなものや、ルサンチマンなものに支配されるだけの差別化から、侮蔑される意識は、去りゆくものに刑場を与え、そこで加えられる終わらない処罰へと運ばれる事を嬉嬉として受け取るだけのマゾヒズムへと陥るだけに、横溢する闇は、自己を包み込み、あらゆる原理から遠ざけ、境目を用い、何かを差別する事だけに至る。