昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

みんなのためのきぼう

清潔感もなく成否を押し付け、自らの正しさを権利的に消費する輩たちが跳梁跋扈する酷い世界でゲシュタルト崩壊する。浄化される顛末に結ばれる恋人たち、美醜な結末に飛び交う羽虫、金銀財宝の雨が降る宇宙の端、短絡的な欲望の虜になるほどに横ばいになる精神が膨張し、世界自体を破壊し尽くし、一度無になり、また同じように同じことを同じサイクルで繰り返していくための世界が無から始まり、また終わりに交わり、ただ頭ごなしに否定するためのロジックの異物感を打ち砕く。戦々恐々としている輩がうろつく体系的な日々、明晰なる深夜、何かを変えようという気概すらない老獪な連中が支配する最下層、惨憺たるものが収斂し、断続する面影が剣呑なものを抱えて、部屋の隅で震えているから、すべてひるがえすために君の味方になんかなりたくないから、と彼らが蔑む間に紊乱なものが加速して、意識に枷を嵌めて、はびこる悪意がバビロンを支配して、この軽薄な気配に淀んだウイルスにまみれた欠陥品の世界、井蛙なもの合唱する退廃的な歌が嬲る浄土、猿真似や、サルモネラ菌に汚染された皿の上で踊るジレンマが、瞬く間に芝居を続けて、野良犬すら居なくなった外側だけが綺麗な街、君の顕示欲や、承認欲求なんかが荒ぶるネットワークの中では、すべてが真実で、すべてが嘘であるし、あらがうほどにほとんどは崩れ去るだけに至るようなあいまいな動機が機械的に巻き込んでいく予感によって、情緒不安定になって、余暇で和むほどに簡単に忘れるために処理される存在を補完するための空虚な空間な派生する悪意に食い込む私たちの瞬間が機関的なものに隷属することでしか、自らを認識できないような精神性に世界性などは宿らずに、途端に宿無しになった身体に循環していく苦しみが食い込む無知な予感を這いずる恋の病や、まやかしの愛や、卑屈な論理に基礎を打ち込んで、意識から逃げられないようにするための教育によって、正しさに巻き込まれるほどに殆どの意味に敗残し、はびこる意味に磔にされ、無意味な神の下で、無様に生き絶えるのを俯瞰で眺める幽体離脱した君の不気味な笑顔が撫でるロジックに噛みつかれないように、逃げ続ける。軽薄な論理に翼を食い尽くされ、もう飛べなくなったから、もうどうでも良くなって、馴染む瞬間に恒常的に巻き込まれていく動機と同化して、重なる思いが多幸感などに至り、この退屈な夜を刷新し、あらゆる悲劇を喜劇に変える。