昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

蚊帳の外

鶏鳴に汚れた朝、清々しさとは無縁な澱んだ日々に加速するニヒリズム、カビた部屋から香る薄っぺらい日常の忌避、倦怠感がゆらゆら揺らぐ空腹をかかえた君のぐーぐー鳴る腹の音だけが響く簡素な部屋、不躾な流動性を重ねた濃淡がない空の色、異物感が嚮導する憂鬱を断続的に映すシーン、真理を打ち砕くために鍛えたてめえの手、湯船に浮かぶ埃や、羽化する羽虫たちが飛び交うぬるい家々、鉛筆からとろける文字たちは、滞ることなく、言葉数も少なく、高尚さもなく、定めもなく、ただ委ねられたものに関し、わずらわしく感じる先々では厭わしいものだけが加工する動機から放たれ、はびこる悪意がつのるバビロンには知的なものは一切感じられずに、簡単に消費される日々が労ることもなく機械的に加速し、ただれた散歩道にぺたぺた鳴るサンダル、基礎を持たぬから我らは悠憂鬱とも悠々自適に遊ぶのか、と生きている意味が仮説を砕いて茶で飲み干し、この宇宙規模にまで疲弊し、不平不満ばかりの君たちの立場なんて気にもならないし、何かを成すこともなく、無くしたものばかりを探してさまよう先には、偽装され、犠牲を生み出すだけの世界の代償を求めるばかりの輩が暴露する動機が浪費する道理が擁立させる物事が統合され、逃避し続ける先には罪ばかりがうるさく付き纏い、そこで纏った意味が忌々しく伝う道理なんてものは不必要であるし、用いられもたらされたものなどは正しさなどは、自らの正しさを示し、誰かを押さえ付けるための道具でしかない。足枷外し世界と名付けられたものから超越するために、この苦しみから抜け出す。