昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

失うということ

悲しむ事に本質は無く、失う事に真実は孤立し、本質すらも認識出来ずに、苦しみだけが今に覆いかぶさり、すべてを麻痺させる事により、悲しむ事に本質は失われ、何が悲しいのかも理解出来ずに、苦しみ悲しむだけに至らせるほどの喪失に解れていく理解も、悔悟に至らせ、物事から孤立していく痛みに主体は交互し、存在に別れを告げ、締結する隙間に、存在すらも失い孤立し、やがて認識するよりも、受忍し、いつかは、その別れを認識し、確かに刻む今を永遠に変え、ただ愛した軌跡に降り積もる愛だけが、確かな道筋を想起し、シーンに確かな愛を伝える。 伝わる愛は猥雑に入り混じり、兌換される貨幣的な交換から、互換される価値などに、意味など無く、そのような価値に温もるだけの愛は、喪失を知らず、ただ生きるだけに苦悩し、閉ざされる意味を知らず、ただ深まる不潔で卑賤な価値から、カタストロフするだけに加工された意味に価値をなすりつけ、何が正しいのかも見られずに、倫理や道徳を促すような殺伐とした怒りから、この苦痛は好悪を授かり、何か、すべては鈍麻に麻痺し、すべては正しさを求めず、ただ歪む怒りから解除された悲しみは方角や、方法論を失い、論議に主体も無くなり、ただ定まらぬ悲しみは統治されるだけの国家的な法理に囲われた苦しみに競合され、混沌とした狂騒から悲しみは生まれ続け、加工された品位に離床し続ける苦しみに出来合いの事実を疑り深く謳い続ける自らの貪婪さに麻痺し、愚鈍な意志が促す経路をさまよい、己の愚かさにより孤立し、苦痛はやがて憤怒に変わり、加えられる喪失は、損なわれた悲しみに共闘するだけの怒りに偏執していく思念は、ねじ曲げられる理由に喪失感すら交互する今に凝固する。