昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。


秋晴れで、煮詰められて美味しい煮物にでもなるような気分で、よどんだ世を歩き、疲れた人々に何がじゅうぶんに行き渡り、何が形を帯び、あたかも価値があるかのように示されるのか、と締め出された感情のままで、赤裸々に惜別しては、休日をさまよい、あらゆる分岐点に立ち尽くすわたしは、わたしがなんであるかを知らない、まる