昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

夏の枯渇

蝉が鳴くんを見つめる豊かな猫の目、猫との生活を深めると、思想をも深まり、姿勢も正される。たちまちに訪れる狂気的な思考が刀のように変わり、空間をも切り裂いて、機械的な日常の気配から逸脱して、だれか分からんやつらと関わるよりも、ただ瞬間的な現れるエモーショナルなもんを昇華させるために、つむぐ出来事をテトリスみたいに積み上げて、上手いこと合わさったらキレイに消え去る的な爽やかさを運ぶ夏すらVirusによって、憂鬱なもんに変化するが、わたしからすれば、絶えずすれ違うだけの人々の間では怠惰な者やから、なんか観点なんかを定めんと、リルケみたいに自然を掃除して、はためく故に風まかせに遠ざかり、たちまちに現れるもんがストーカーのようについて回るから、こんな都会から放たれ、田舎に帰ろう的な軽い考えでは、自然にやられてまうし、舞い落ちる葉の一点を脳内とむすび、主観的なものが、制度なんかと関連づけられ、躾やなんやいうて、正当性や、正常性なんかを謳うあたりから、人間性なんかは腐ってもうたんじゃいって、徒らに消費したが故に私らは、猥雑で幼稚なままではないんであって、健気やからこそ、健全さなんか謳う輩が締め付けられてる常識なんてもんは、マゾヒズム的な観念にねじ伏せられては訪れる快楽に厭世主義を加速させとるだけやから、取るに足らんもんをグツグツ煮詰めて、自らを傀儡に変えて、枷嵌められるべきよ君も、と語る君の目は死んだ魚のようではなくて、キラキラ輝いてるからもっと怖いし、もっともな正しさを正しく認識できんから、徒然なるままに植え付けられたもんを、あたかも正しいように思わされてることが狂気的な思考であることに気づいてるのにも関わらず、君はそのままなんかい、もう怖いわ、わたし。