昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

アンチテーゼ

同一化するほどに身体は軽く、
確認するほどに
自分の身体では無いような感覚に陥り、
自分とは何かと妨げるだけの
問いのノイズが迫る厳格な原野に、
損なうだけの問題点に帰巣する真実も、
ただ鬱積するだけの悩みごとに批判的な
乖離を繰り返し、
ただ寡占されるだけのこころと身体を結ぼう、と
ただ対比する世界に緩衝もせずに、
ただ縫い付けられた空疎な身体をいぶかり、
今を消耗していく。