懈怠
遠のく記憶をノックする者。不自由なあの子が示す尺度から、論理的な汚穢を吐き出す倒錯や、シンドロームを抱える虫たちが泳ぐ深海から、錯雑とした観念をモノクロに変える芸術家たちの昏倒や、慢心に至り、いぶかるだけの先々に論証するほどに、魯鈍な者に変わり、外観に装うだけの意味で飾り付け、幼稚な論理を掲げ、硬質なものを損ない、そこかしこに埋め込まれるだけの意図を受け入れ、右傾化するだけに肥大化する排外主義的な移送から、いびつな真意に持ち込まれる左傾化するだけの逃避から、悶絶する思念は、ジレンマへと至り、じんましんに変わるだけに悲観し、関する間に持ち込まれる意味から引き出す位置的な愚弄や、高尚な趣味を謳うほどに、倫理的なまやかしへと変貌していくだけの今を含蓄し、偏執するだけの思考が生み出す意味だけを、思想として捉え、途絶える間に迫るものに、意思を奪われ、居心地が悪いから、と仮説を踏みにじり、運命を呪うだけに至り、いたわることも忘れ、心音が響く生暖かい朝にふやけるレジスタンスや、光跡をたどり、暗い夜から目覚めた憂鬱の機械たちは、可動性の夢が保湿を求め、厳寒を超え、あたたかい春を目指すころには、孤独は背反を求め、破壊的なものを受理し、重用なものを削除し、錯雑とした意思を止めどなく吐き出す破壊的な邪推から、常套句を用い、何かを騙すことだけにことごとくは奔走し、補完されるだけの君と意味との間に生まれる差異から、適性を求め、適齢期に至ったら、捨てられるものだ、と促されることに騙されるから、さらなる高みへとのぼることもできずに、その場で蓄積する苦悩に塞ぎ込み、こみ上げる孤独は、君を楽しませることもできずに、孤独を習うことがなかったから、その場で従うだけに至るようなものに浸るから、創造的な飛躍に至らずに、昇華するとは、そこに快楽を孕むものだけだ、と教えられ、オプティミストが促す際限無い快楽を謳う資本主義的な衆愚に誘われ、政治などを信じることだけに専念し、政治を責めることで、自らの代償を推し量るような推移を生み出し、支障を来すだけに至るような偏りを、そこかしこに生み出し、何かを踏み台にし、自分を超えることを知らずに、何かを超えることで、自分を超えたような気分になっていたことに気付くべきであるし、やがて、溌剌と孤独を迎え、そこに怯えるだけの死を跨ぐだけに至り、死とは、忘れ去れることに尽きるし、そこで、求められるだけの生とは、刹那に抗い、ただ、あてがわれた死を乗り越えられずに、その場で屈従し、朽ち果てることを良しとし、そこで行き交う意思は、行き場を失い、自らが牙をむき、追従する自分が、自分を食い尽くすのを、傍観して見ているだけに満たない専横から、戦争が肥大し、今に軋轢を与え、あいまいな等差から、格差に落とされる核爆弾や、慢心になびく運命論的なうねりや、憂さ晴らしに攻め入る人間的な哀れから、相似するだけに至るような答えを導き、今に引き出す苦しみに交換されるだけの意味を査定し続ける限りに監視し合い、簡単に処理されるだけの意思は、怠惰なものに変化し、先々で偏執していき、悶える理想は、移送される先々でルサンチマンに変わり、流浪する風景は、不潔なままに至り、季節を裏切り、回収される先々で、真意を損ない、心象に入り込み、利得を謳い、用いられる原理に裁かれるだけの意図や、位置的な意味を引き出し、悲観するだけに至るような陥穽を生み出し、嵌まったものを処理し続ける先に生まれるたゆみや、たがいをとがめるだけに至る理想から、利用されるだけの今に欺瞞を重ね、不当な者に至るだけに、いつわりを重ねることが、快楽に変わり、回収される真理や、理想を操縦するほどに、補填されるよろこびは、価値観を屠るためだけに、ためらわずに攻撃を繰り返し、緩衝する先々で、低劣な支配や、隊列から離れずに、隷属することだけに、理をねじ込み、願いをふやかし、何も見えなくさせ、些細な出来事に超過していく意識は、感覚を麻痺させ、拗れる先々で、超克できずに、出来合のものを信じ、いつわりの思いを溜め込み、互いをとがめるだけの理想は、痛みを悪化させ、照合されずに、さまよう思いは、自らを偏らせ、すべてを恨むように差し向けるルサンチマンを加速させ、自らに枷を嵌め、自らが苦しむように作用させるような企みから、互いを退廃的に変えるだけの理想から、了承を得るためだけにためらわずに処理するだけの闘争から、投棄された意思は、互いをとがめることだけに専念する。