昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

放蕩する四季


 主人公の居ない部屋で語り明かされるものが気まぐれに過ぎ去り、幸福論も潰えた後にひろがる世界だけが、唯一の世界だ、と非違が降り注ぐ街に疲憊した心情が拘束されるための労働すらも尊く、完全性を求めるだけのたゆみから、空疎な次元を謳うだけの怠慢な現実性に疲弊していく意識は、判明される意味の隙間で眠りながら、いびつな形跡を踏みつぶすことに時間を費やし、史観も絶えた後に教則を生み出し、そこでとがめるための法理を生み出し、何かを屠るための規律から、衰亡していく意思的な過ちがコマーシャリズムにまでなりさがり、誰もが正義のフリをして、自らの理不尽さを暴虐に書き換えるためのルサンチマンが棒読みで語る正義などは、偏ったものであるし、そこでとがめる過ちなどに正義などは無く、そこで測られる善悪などは、用いられる価値の中でしか機能せずに、責め合うほどに増していく快楽に浸るためのマゾヒズムを加速させ、魯鈍な意識が汲み取るスキームの中で働きを加えるだけの正義などから逸脱しない限り、そこでの正否を超えられずに、構築される過ちは、すべてを罪として認識し、いずれかは、誰もが犯罪者になり、担う意味も善悪の是非も無くなり、ただ裁くことと、裁かれることだけに重きを置き、デカダンな支配から、成敗するために悪を捏造し、自らを正義として祭り上げ、自らを神に仕立て上げ、データ化されるだけの数値の中で正否などは無くなり、そこで行われるか、行うかに価値は移行し、応じるほどに偏執していく意識の中で出来合のものを崇めるほどに、あいまいなマインドは幼稚な仕組みに変換されるための善悪を持ち上げ、自らを正当化するために語られる本質などに善悪などは無く、全部買われるために備わるものだけであり、あらゆる出来事とは、そこで通過し、加算されるほどに何かを憎むことだけに専念し、センテンスを失い、ただ語られるものを、あたかも自分のもののように語ることだけが、真実を語る者のように崇められ、そこで物質化されるものや、慰留する存在に荷担させるための価値を背負わせ、垂れ籠めるものを大事に仕舞い、毎日を継続するために溜め込む苦悩から、苦痛を司る神が鬱積し続けるほどに心酔していく意思から、陰鬱な衝動を重ね、懐疑的な日々に鍵すらも失い、喪失感にゆだねる月日に追憶に貧するだけの価値的な過ちから、あいまいな心情に逃避し、投影されるものや、そこでおののくものから、空虚さを打ち付けるだけの罪の儀式へと移動し続け、つたない意識は、形式的な苦しみを敷衍させ、そこで継続されるものだけを自らのもののように大切に崇めることだけが、自らを正しくするのだ、という幻想から放たれ、蔓延る悪意に反映する意識的な過ちを加速させ、意思に枷を嵌め、世界を狭めるほどに、この憎しみとは居場所を失い、誰にでも敵意をばらまき、自らこそが正義だ、と打算するほどに散々な過ちを生み出す。意識を蘇生させるために眠る街からエクソダスするための呪文をうながすような複製されるための真実を模倣する夜の姿にぬくもりすらも絶えた後から補完される亜種どもの苦痛すらも食い尽くすのが、この深いだけの夜の役目だ、とここでの不快感とは、憤懣を生み出し、たゆたう心情に隠逸していく物語が方方に響き、貧相な物語に厚みを与えるために知識を深め、到達する途端に、物事とはもろくも崩れ去り、ここでの証などは、すぐさま土に帰り、加算されるものも、そこでの価値を高めるだけで、永遠に継続されるのは無く、数の暴力に支配され、創成されるものも瞬時に主知を損ない、主義的なものをかかげ、自らに枷を嵌め、世界を狭めることだけに専念し、捻出されるものを詐欺まがいにばらまき、自らをまがい物として、あるいは、世界を償いで染めるだけの偽物の神として生きるよりも、トリックスターとして、ロジカルに閉じるための瞬間をこじ開けるための一発だけの弾丸として、込めた意味がめらめらと恒久的に燃え尽きる事無く、燃え続けるためだけに自らを猛々しい者に変化させ、懸隔を生み出すよりも、汲み取る先に駆逐されずに、空虚さを飛び越え、到達するためだけにためらわずに永遠に引き伸ばすためのこころみから、行動を阻害するための言葉を用いるよりも、そこでの規律に疎外されても尚、ここでの意志だけが、永遠に力を継続し、稀有なものとして、物自体を砕くような性質を用い、モチーフとされるものすら持たずに、持たされた義務にもたらされた思惟から放たれ、ここで得るものとは、瞬時に失うものであり、ここでもたらされるものとは、用いられることにより、そのギミックにくたびれ、くたばるためにのさばり、今に罵声を浴びせ、カタルシスへといざなわずに、そこで駆逐されるべきだ、と奴隷として空疎な自分を卑下するためだけに毎日を消費すべきだ、とうながすような過ちを飛び越え、等差を生み出す以前の原子の呼吸や、原始的な故郷へと放たれる意志は、どこにも所属せずに、自由に移動し、自由すらも超越すべく分裂し、どこにもとどまらずに、どこにでも居る。