昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

戯れる

鳥がウイルスを運ぶように移動することにより伝播し、伝染していく病理の中を救う細やかな論理を破砕し、行き着く果てには利害すらなく、ただ互いを破壊しようという意識すらなく、互いを破滅に追いやる。媒介する景色や形式の中で鮮明なものすらなく、数理に取り憑く幽霊たち、保たれる均衡にもたれかかる官僚的な枢要さを謳う教育の覇権、堅実というのは、ただ権力的なものに参加し、もたらされる権利のために誰彼構わず排除し、もたらされるものの勤勉さだけが、優秀と騙られるような犠牲的な正義に加担する者だけを囃し立てるための独善的な便宜であり、ありもので我慢できないから、次々と求めるだけの欲望の奴隷と化する。そのために得た権力が用いる報酬のためだけに生きるとは、ゾンビのようなものだね、と妬むだけの乖離した帰り道の最中で満ち満ちてくる不安の奴隷にカスタムされた人々のルサンチマンが加速し、意思に枷を嵌める。君の不自由な背中から生える鶏ガラのような翼、飛べない意味を伝うエモーショナルな夜、最後の悲劇を吸い込んだ欲だらけの街、みずみずしい意識だけが、唯一の価値を生んで、運命論に反して、たぶらかされるだけの憂鬱や倫理観が中庸を破壊して、すなどるだけの市民は、衆愚政治に加担して、短絡的な優劣を謳うコマーシャリズムと普遍性に接続された電気が脳内で快楽へ、と誘うように仕組まれた実験的な制約と契約を含ませた罪と罰を延々と操作して、ただ従うほどに増していくように感じさせられている安心感のようなもので麻痺した脳内で循環する意識がすれ違い、ただ裁かれるだけに至るような意味が乱立して、真理などはとうの昔に死滅したものだし、神が謳う死罪なんかにより、私たちの罪は誰かの掌で踊るばかりであるし、あらゆる意味が不信感を謳いながら、次々と生まれるものに理由づけたりしながら、今に従うように仕組む気持ち悪い日本語が惨憺たるものを設立したり整備したりするし、馬鹿が支配する散漫な国の中で新たな国を作るために、たび重なる憎悪を昇華し、すべてを浄化させるために沸騰させ、綺麗な水が飲みたい。単なる数字に踊らされる数奇な日々の中での気だるい春の醜さに揺らぐ初心な蕾をつむぐ艶やかな小鳥たちと旅に出る。