昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

幼稚な博愛


 幻想的な修羅を歩き、空疎な自分を埋め尽くす雪景色や、形式的なものが角張って、奪い合うほどにうやまうものなどは、どれもねじれ、宇宙ひもが延々と引き継がれるだけの空疎な空間をニヒリズムに変えるころ、こだわりを捨てた退廃的な身体が同化していくシーンで継続されるものなどは、どれも軽薄なものを引きずり、貧寒なものへと変換され、転換するころには、何かに手懐けられ、連帯感などを用い、何かに悲観するだけに至らせられるような瞬間的な孤立や、コアを失い、喪失感にゆだねられ、優柔不断に消去させられるような間に貧寒なものを用い、遊惰に浸るだけの虚実や虚構を重ねた無駄な街だ、と無秩序に放たれる悲観的なことばに関するものなどは、どれもペシミスティックなものであるし、なまけるほどに、なめらかであることを忘れ、ただそこで強固なほどに凝固し、何かにこだわるほどに偏りを示すような間にアイロニカルになるほどに、ナルシシズムは馴れ合いを拒否し、強靱なまでに自己にすがりつく間に屠られるような現実に応答を繰り返しながら、くたびれた思念は忘我の境などで雪崩に遭い、証拠もかき消され、冷厳な時に矜恃すらも放棄し、蔓延る悪意に充填され、ルサンチマンへと変化する間に転化していく意識は、展開されるものに飲み込まれ、混濁していく意識は、支配されるほどに保持するものに貧し、関するほどに解決を急いでは、いびつな観念を間延びさせるだけの窮乏から、朗誦されるものや、問答し続けるほどに支配される死へと遡及されるものの影に攪拌される意識が案じるものなどは、生じる由縁に所持するものを足枷に変え、確かさを興じるほどに、確かなものとは足枷に変わり、世界を狭めるだけに至るのだ、という汚穢を重ねる。狂信者どもが這いつくばる深夜に縫い付けられるもっともな闇似共通するものが、確かなものの現れを演じるほどにほどこされる苦しみがフォーマットされずに、ただ短観に潜む悪意を補足するための加速から、星の終わりに強調されるものがファシズムへと変わる間に露骨な支配は、気配を攪拌しながら、死に絶えるまでの形跡で得るものや、そこで捕獲され、調和されずに引きずるだけの思いが徒に消費され、淫蕩に耽る間に不潔に至り、その不潔さにあふれるものに絶えかねずに観点を喪失し、齟齬をきたす余韻から、インタラクティブなものを模倣し、同調するほどに、統合される苦しみや、同等であることを求めるほどに、平等さからは懸け離れていくという惰性な結末を泳ぐ横暴な駆け引きから、悲観するほどに、そこで保持し、関するほどに解決とはほど遠く補足される苦しみは、非道なものへとおちいる。博愛を謳うほどに愛とは懸け離れ、用いられる愛とは、ただいらだちを生み出し、何かを憎むことだけに価値を生む。卑屈になるほどに、対価を求め、そこで用いられる価値にいらだち、自らの価値を求めるほどに、自らが求めるものにより、苦しむような結果を生む。あらゆる結果とは、そこで大切にされるほどに非道なものに成り下がり、幼稚に閉め出される意識は、誰かが打算するものを参画しながら、支配的に至る間に保たれるものなどが、確かな答えなどを謳い、奪われるだけの意識は、対立を加え、空疎な自分に成果を求めるほどに鬱々とし、そこで保持するものなどにもつれ、もたらされる悲劇は、そこでの苦しみを強固なものに変える。物物しい思いにしいたげられ、健気さを損ないながら、ないがしろにされる思いが定めるものなどが統括するものが世界を正しく導くのだ、とうながすような間に正しさとは、正しくあろうとすればするほどに、そこでの正しさを見失い、ないがしろにされる思いは、自らを呪いながら、能動性を失い、何かに支配されることでしか、自らを正しく認識できないような間に補足される苦悩を引きずり、悲観するほどに諦観していく思いは、矜恃を損ない、ただ与えられるものに満足するようになるような間に馳せる思いは淘汰され、問い質す間に統括される思いは、渇望を続け、満足を求めるほどに満足とはほど遠くなり、担う意味は、似合わぬ価値を着込んでは混濁し、こなごなになる精神は、拘泥するほどに滑落し、渇望し続ける精神は、権限などを用いながら、構築される苦しみや、そこで拘束されるよろこびなどに耽り、憤懣などを重ね、瀰漫する苦しみに脅迫されながら、定められるものへと収まることで、自らをあたかも正しいもののように示す間に低劣なものを重ね、悔悟を謳いながら、裁かれるだけの心身は、信用などを謳い、今にとどまり、儀式的なものに枯渇していく。