昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

消化する音


 においと面影にからまる惰性な顛末から、短絡的な大陸を往往と攻め入るだけの戦争が用いる誇大妄想や、混沌としていくほどに、位置的な迷いを示し、本質的な愛を灰に変えるための爆撃が迫り、生命の原形すらもとどめられずに、破壊の限りを尽くし、終わらない闘争は、翻訳されずに、ただ現れる憎悪だけを生産的に形に変え、次々に迫る怒りは、本質的な正義を持たずに、ただ犠牲的な闘争によりねじ曲がったこころが確かさを失い、ただ破壊することだけに現れる純粋な快楽に荷担し、たんたんと攻撃を続ける先に生まれる物質だけを権利に変え、建設的な妄想から、躍動する本質は、真実を見失い、ただ配下になるためだけに、隷属し、隷従する連中が打ち出す数理から、理解は灰燼に変わり、排斥されるだけに至るような正否にもとづく迎合されるための罪のほころびから、無数の痛みが這いずり、そこで生み出される打算的な快楽の傀儡として、ロジカルな消費を続けるだけのアカデミックな逍遥から、清遊することもできずに鬱積する真実にたむろする浪費的な所以にからまる夢が謳う権限から、原形もなくなるまでに粉砕された生命の音や、対比されるだけの身体から、刻刻と迫る時間との対立から、大義を持たずに、ただ快楽的な破壊の末端で、間違いを改めるべきだ、と信仰心を煽るような結末に領土が現れ、そこで線引きされる土地を守るための小さな戦争から、大きな煽動を生み、波動は、蔓延る悪意をバビロンに呈して、怠惰なパビリオンを形成し、健全さを謳うほどに、健全なものなどは、どこにも存在せずに、生じる所以に滑落していく結末に、形状を保とうとかさばるうとましい思いが麻疹を生み出し、過信を用いながら、モチーフとされる原理や、そこで謳われる権利に規制されるだけの精神は、敬神に浸り、響かぬ思いに腰掛け、呪いをかけられ、かけちがえる意味から、かけがえのないものすら生贄に変え、引接するために、とめどない犠牲の後をけずり、またはこすり、固執するだけにひろがる記憶が幌をはり、派生する意思に感染経路をかき消すために、改善されない忌忌しい痛みとの訣別を執り行うために、ここでの正常さを保とうと闘争することの異常さを知るべきであり、理性を保とうとあがくほどに、魯鈍なものに変わり、機械的な配下に至り、規制されるほどに浸る痛みから、いぶかる先で回答を待てずに、間違いを改めるための闘争から、統制される真実は、ひとつの答えと価値を守るためだけにまた同じような戦争を続ける。惰性な追憶が貧するほどに、創造性をそこない、行いとは、ただ行動を求めるために生まれる抵抗により、自らを拘束し、謳われる自由が用いる真実に左右される。あらゆる力は、反することにより、強大になりながら、広域に示される力を堅持するための闘争を続け、統制された真実がおおいかぶさり、応じる所以にたまる寂寞がうごめき、奪い合う真実から、おざなりになっていく意味を担うほどに、似合わぬ価値を着込んでいるだけの虚飾に過ぎない幼稚なたくらみから、大義を用いずに、乖離していく現在に、けしかけられるものとの対立から、大意を用いずに、もたらされた罪の申し子のように盲信を続けるほどに、創造性とはそぞろになり、つたないままに連続するものや、断続するものだけを崇めるだけの理想とは、理性を謳うほどに、そこで制され、制限を生み出し、原生のままに愛することを忘れ、またそこで騙られる愛を借りながら、加算されるものが参画するだけの汚い世界のゼンマイ仕掛けに洗脳され、散漫な意識とは形式的な汚穢を重ね、終わりになびく硬質な馴れ合いから、なだめられずに、ないがしろにされる精神が爆発し、宇宙を創造するまでに至るような長い年月にからまる紀元前からの悩みから、豹変していくだけの現在に転移していく痛みを追いかけるだけの正当さを謳うほどに常用されるものだけが、ここでの痛みを昇華させるのだ、と妥当さと惰性に制限されるだけに保たれる現在などに固執するほどに、公平さなどは奪われ、そこかしこで裁かれるための罪を創造し、想念を破壊し、果敢に挑むことすら不自由になるのだ、とうそぶくような連中が示す強度から、興じる所以に懐疑を持たずに、つむぐべき正しさを惰性にみちびくための密度から、恒常的な苦しみに浪費されるためのうたかたを扇ぎながら、結末とは延々と引き伸ばされるのではなく、そこで瞬時に永遠に引き込まれ、そこで時間すらも破棄し、ただ続く限りを償うわけでも演じるわけでもなく、ただ続く限りを消化する。