昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

発芽


絶え間なく不自然な
静かさが場面を旋回し、
与えられた瞬間に
いらだちながら、
長い時折を
平らにすべく、
すべてはあたかも、
不純なもののように感じ、
できあがるもののどれもが、
退屈に消費され、
悠揚にしずむ、
耽美な瞬間にこしかけ、
ながめる時間的な
なれあいや、
内外に果てて行く思いが、
行き過ぎたものを孕み、
対価を求めては、
退廃するだけにいたるような
忘我にひそむ、
窮屈そうな君の保身を
かき消すような戸惑いや、
その場から勇躍し、
どこにもとどまらないように、
倒錯しては、
どこにも行き着かないように、
仕向ける間に、
退屈ばかりが膨張し、
今を膠着させる。

せせらぎに歌う動植物の鼓動や、
孤独な帰り道の、
退屈な戒律を破棄し、
モラルがうごめく
都会のねたましい定立や、
虚空を仰ぐ理想郷的な
村八分や、
はちあわせる意識で磔にされ、
生まれた苦痛により、
より罪は強固なものになり、
規律は強化され、
短絡的に裁くための道具と化した
偶然を孕むだけの現実を切り裂き、
自らの意志だけで
生きることに、
自由も不自由もなく、
不羈なままで、
縦横無尽にすべてを無視して、
駆け巡る。