昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

単調な朝

彼女の言葉が中空で羽化する。花火みたいなパッションに満ち溢れ、果物で出来たビル群の足がセクシーで、いらだつ花びらをこぼす炭酸や、季語を話すペリカンや、瓶の底みたいなメガネをかけたメランコリーな猿や、去り行き際には悲しみしかあふれていなくて、くたびれて居なくなって、どこにも居たくないから、徒らに時を消費して、悲愁によだれをこぼして、アルコールで全貌を穢すよりも、より良い価値なんかをうたうような輩を排除して、刹那を弔ってまた明日と希望を用いては、無くしたハズのこころをひろいあげ、集まるほどにむなしいから、しいたげられた広場で暴走する真理が暴徒と化し、没落へと急ぐから、盗まれた関係が嘘みたいな言葉を放つから、虚しさとは延々に敷衍するわけであり、そこで保身や、横溢する悦楽や、逸脱していくハートや、とがめられた過去がうながすメタファーなんかが降る夜は、新品のようで、古びた甘美さを放ち、憎しみに寄り添う欠片たちは完全を求めるあまりに、あいまいな世界を救うなどと、うつつを抜かし、拭いきれない血により、毎日は汚される。