2019-03-31から1日間の記事一覧
自分なんてものはほとんどなくて、ほとぼりが冷めるまで、静かに隠れて、加担することもなければ、淡々とせまる闇は世界を飲み込んだりしないで、夜空の星を見せるための闇であって、誰もが誰かを陥れようとしているか、していないかは知ったことではないか…
星まで溶けて、 街はお祭り騒ぎなだけで、 なんの中身もなく、 欲望だけの日々は、 卑屈になりながら、 いくつもの時を飛び越える。
彼女の言葉が中空で羽化する。花火みたいなパッションに満ち溢れ、果物で出来たビル群の足がセクシーで、いらだつ花びらをこぼす炭酸や、季語を話すペリカンや、瓶の底みたいなメガネをかけたメランコリーな猿や、去り行き際には悲しみしかあふれていなくて…
どなたも路肩に沈み、 身を寄せる空気も ひんやりとして、 失う影や形や、 違いを表すだけの あいまいな計算式や、 色彩を失い、 傷ばかり増やす今。
おまえのこと思うと 病気みたいになるよ。 いまに縫い付けられてさ、 そこから 離れないようにって、 耳元で嘯くから、 その場で固まって、 誰の身体かすら、 分からなくなっていく。