昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

君の子

平和なんて来ないって過激な夜、悲劇的なあの子のかくれんぼ、瀕死の言葉がふりそそぐ夜で、不安定な傘をさして、ささいないさかいから、戦争が生まれるまでのひずみで、リズミカルにおどる私たちの影、枷に変わるだけのアンニュイな帰り道、カラスがバトっていて、いたいけな季節の涙腺も花束に変わり、多目的な奴らの支配下で、加算される情報が君たちを傷つける間に、惰性にむすばれていく権力に屈した朝、くたびれた精神に補填される罪は、飢渇するがゆえに、誘導されるがままに受け入れる罪の道具として、偶像を愛し、偶然でしか生きられないらしく、濫觴するものを恨んでは、発展なんか望まずに、誰かの足を引っ張りながら、居心地の悪い今に欺瞞が生まれ、不満足だからって、惰性に生まれた意味にくるまり、空疎な自分を恨むだけに費やされる日々はいびつなままで、ままならぬ思いはひたすらに苦しみながら、今の痛みに耐え、互いを傷つけることでしか、生きた心地を味わえないからって、からかいながら、乾いた季節の濃淡さに敷衍していく普通と苦痛の合間で、緩慢にむすばれる苦痛を処理し続けている。