昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

驕傲

悲しくもなかった、苦しくもなかった、私にはそれしかなかったし、それ以外必要なかった。あらがう先に贖う必要もなく、ただひたすらに疲れ果てた身体がもとめる先は、普通では抑えきれず、暴走する先には果てない後悔と、ヒステリックな権化なのと、短絡的に同化する憎しみと、依存的な彼らや彼女らの、ドラスティックなドラマにまざりあう湿り気ある空虚さなんかが、完成形などをうたいながら、怠慢な身体がもとめる高圧的な快楽から肥大化する幽遠や、有益なものすらなく、ただ現れるイメージだけを敷衍させ、咀嚼音と水の音が敷衍する恒久的な愛が付着させる肉欲などを放棄して、確かさを足枷に変え、世界性を狭めながら、拒むほどに、退屈で長いだけの愛を手づかみで捕食しながら、しなびた言葉やアイロニーがふくらんで、錯乱する彼女の主体性が、別人格に捕食され、補足される苦しみの先に現れる傀儡としての自分を、骨までしゃぶり尽くされていくのを傍観しながら、支配的な道理から逃れられずに、与えられたイメージを共有するほどに、意識的な監獄にいれられ、補完される苦痛を凌ぐほどに、意識はゾンビと化し、存在はお菓子のようになり、溶ける感情は、とこしえになびき、はびこる悪意を吸収するバビロンがやらしく光る暗鬱な夜に正解などはないから、はびこる悪意を収容させる罪深さをうたうだけの、アイロニカルな余韻から生まれるペシミズムから放たれ、対比されるだけの感情が満たすタナトスが、宇宙を平らにしながら、世界性をせばめ、センチメンタルな要因を攻撃的に破壊して、自らの証拠すら残さずに昇華する。