昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

着膨れ

ふくらむだけの身体をたずさえ、悲観的に啜る善悪な良し悪し、肥大化する影に擦り寄る長い雨、悲観的な彼女になびく遊園地で嬲られ、言葉狩りにより磔にされた彼らや、彼女らが言葉の槍で刺され、自らの不満のためにより、生贄にされた者どもの憂鬱を食すルサンチマンの怪物たちは、自らを有意義に変化させるために、善悪を利用し、さわやかに屠る姿は、悪魔よりも、悪魔らしいものだなと、反作用的に打ち出される正しさをロジカルに語るほどに、勝ち誇ったような様子で、利用価値を求めるだけの、惰性な豚として、皆の賛同を得るために、簡単に身体を許し、身体を売るような、偽物の笑顔で、迎合するだけの化け物が演じる正当さには、嫌気がさす。機械的な伴侶を引き連れ、低気圧に反し、骸と化すまでの日々に反響する、静謐な所以や、まくし立てられるリアリズムに反し、かかずらう意識が多目的に動き回り、ためらいを生むだけの運命にすら反し、あらゆる感性を引き出し、保つだけの生命も、何か足りないだけの様子に巻き込まれ、鈍る。がんじがらめの休日に裁かれながら、長いだけの記憶が指し示すものなどに浮遊する。延々と侮蔑するだけの彼らが破棄する憂鬱を食する、発作的な過ちを肥大させる彼女たちの、共通語を通過し、判然と生み出されるものは、差を求め、なにかと比べるほどに似通い、どこにも差はないのに、差を感じ、自らを陥れるほどに、誰かを憎むようなシステムの奴隷のままである。