昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

秋の枷

なつかしい風の匂い、秋の和毛や、敷衍する轍、連動する意識的な患いを昇華させるほどの、恋の汚穢、肥大化する生涯が、宇宙をも飲み込んで、いずれか、また自分に帰り着き、理不尽な日々であったし、まったくは、摩耗されるばかりで、暁を知らず、ただ、濃淡におとずれる騒めきの余波や、有するものにより、決め込まれた善悪が理不尽に迫り、報うだけの表現が、根絶やしにする国家的なプロセスに反し、かかずらうだけの私たちの代償などを歌う連帯感や、静謐な答えの中に溜まる偶像や、消費的な衝動を初期化する権力的な妄想に平伏すよりも、こうして、詩的に緩和したいのであるし、君たちの考えが、びた一文まけてくれないから、額面通り支払い、主観的なものを這いずるナメクジの上に乗り、理不尽な世界を渡り切る気でいると、横柄な連中が言い訳がましく迫り、制限などを、そこかしこに生み出し、管理するために、寛容さを破棄し、還元されるためだけに、一生懸命になるような輩が打ち出す時代的なあやまちが肥大化し、ほとんどの誤りの中ですれ違う意味を穿つような弱者を敵対視するほどに、格差は生まれ、今に分断が訪れる的なまどろみに嵌まるよりも、理不尽ではあるが、すべてを打破し、強い弱いよりも、混ざる混ざらないよりも、自然であるとか、対比したりせずに、足りないからと、補うばかりでは、足りないままであるし、用いられるもののほとんどは、矮小で、猥雑なものばかりではあるが、仮にも、この物語の中で固定されているものなどは、所詮は、ないがしろにされてばかりいるし、最低限なもので、最愛なものを紡ぎ、あらゆるものは、緩やかに死に至るが、その今に迫る罪などを打ち砕き、際限なく、自らの意志を貫くだけだ。