昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ニキビ

迫害されるだけの、幼稚な国に帰還する君がおちいる隙間には、ニヒリストのハエや、ルサンチマンのネズミなどがうろつき、毒ヘビどもがたむろする機械的な国家が偽装する真理に基づいて、正しさを武器に虐殺を繰り返している。恬淡に消費していく結末を縁取る永遠から逃れ、枯れ果てた命と同化していく風雨と戯れる孤独の中での渇望すら、通り過ぎれば、なんてこともなく、そこでの苦悩などは、時間を用いて、苦しみを自らが引き伸ばしているだけに過ぎず、ただ現れる苦しみなどは、そこであつらえられたものに強度を与え、意識的に嚮導するものに同化し、過信しながら、しなびた思いを加工し、緩慢なる精神が肥大化させた成否により、自らの矛盾に耐えかねずに、外から与えられる理由だけに倒錯し、自らの思いに遮られる。抑圧するだけのルールは、国家をも滅ぼし、圧迫感に耐えられずに、隔世遺伝していく抑圧のコードが、苛む記憶にうとましくからまる理由が路地裏で眠り、普通であるということに定められた理屈により、我々は保身に走り、利己的に共通のものを探し回る。理性は悲哀に汚され、こじつけられたものに遮られるだけの事柄から離反し、はびこる悪意を伝えるだけの惰性な理由から逃れ、確かな愛に行き着く。確かな愛とは、愛であることすら測らずに、ただ現れるものを愛そうなどとせめぎ合うだけの理屈から放たれ、愛し始めることに弾ける先々に現れる価値を破壊し、自らの愛を創造することにより、すべての価値を乗り越えて、貫く意志だけが、本質的なものから抜け出す。そこかしこでは近似し、同化しては統合されるものだけを、正しいもののように崇める。あらゆる原理とは、原因すら操作して、自らに寄り添うものだけを楽園などに誘う的な歪んだ価値を用いて、正しさの監獄に入れては、従う者だけを、正しいもののように扱う。