昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

つながる

昨夜匂う夜の滓、指紋は磁気。波及される愛は甘美。結合する行方は官能的で、感度は値を持たず、するすると昇華し続ける。けたたましく鳴る心音は、インテリジェンスのかけらもなく、今に弊害を生み出し、生きることにたゆみを与え、意識を束縛する家庭や生活に、清潔感すらないから、乾いたままに俯く影が、エゴイスティックにゆらめき、はためく理由は、自由を求めるがあまりに、今を咎める。かわいいものだけが羽化する島。マクロなファシズムがきらめく夕餉、時代的な錯乱から、遊蕩に耽り、しずむ優美な姿や、木々とたわむれ、意識に腰掛ける健気な様子に印象はとろける。終わらぬ衝動を吐き出すトイレ。計画的に生まれた孤独な者たちが飢渇する悠遠で、剥製にされた人々。弱者が放つ共通語や、共感するほどに、我々とは、我々の孤独の間に堕ちるのだ。蜜月を引き裂くだけのキャピタリズム的な爪が、世界を捕食するのだと、犠牲者意識を孕んだ、懶惰なルサンチマンが流行し、公然にはびこる事実は、無作為に誰かを傷つけては、苛む記憶の後にすがる利便的な理由が、死を簡略化し、管理された人々の死は簡単に処理され、君は自身の死に近づくほどに涅槃は遠のく。短絡的な苦悩にからまる月日が今を駆逐し、機能しない明日を願う君が互換するものが、確実的な死を用いて、今を畜殺する。もたらされる理由は流動し、妨げられるだけの日々に羅列する意識は、過程を失い、強要されるものだけに傷つけられ、軽薄で容易なものに、意思を奪われ、自らが考えることを辞め、何かに左右され、奪われるだけに保たれる日々の中で孤立することを恐れるから、自らを見失ったなどと彷徨うが、自らなどは、はじめから存在せず、ただ与えられたものに操作されていることに気付きもしないで、傷ついたなどと、今を強迫的に締め上げる。夜はコールタールのようにベトベトと、足にまとわりつき、まとまらぬ思いが死に絡みつき、自らの足取りを重くさせる。誰かや世界や社会に押さえつけられるのではなく、自らの考えにより抑圧し、自らに制限を生み出し、自らを動きにくくしているのである。自らを軋ませるのは、考えを奪われるのでもなく、自らで考えることを辞め、自らの権限などを謳いながら、誰かの理由を奪い、自らの自由を失う。