昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

たばねる季節

哲学とは、そうあるべきものでも、そうあらざるなにものかでもなく、用いられるものに嵌め込まれ、苦痛に追従するだけの意識が与える価値が、惰性に紡ぐだけの健気な意思が生み出した暴力とは儚くも散り、脆くも理性を率いながら、貧寒な理由を流動させ、自らの確かさを喪失する。誰も帰りたがらない季節に恐怖せずに、最後まで立ち向かう私がいる限り、君は傷つくこともないし、不安なんてものはなくなり、名付けられた神を用いることもないし、いらだつこともない。このような強靭さを生むためだけに、哲学とは存在し、最後まで自らの力で考え抜いて、詩的に跳躍し続けたつたやい意識が、つまらないものを食べながらも、今に取り残されても、取りこぼすこともなく、絶え間ない鼓動はエモーションを伝え、君の感度や、感応する先々にこびりつく思いを訪問するものが今を拘束し、にじむ苦しみや、数時間の猶予や、余裕もなくなり、何かにたよりたく偏る隙間にたよりきるような愛に付着する思いにすり寄るから、機械的なままであり、快適をうたいながら、退化する日々は、悪態をつき懈怠し、酔いどれ、街並みの奴隷になり、担う今に反旗を翻すこともできずに、愚かな価値を持ち上げ、今に硬直し、チクチク痛む胸や、子宮からあふれる愛が絶えず敷衍し続ける先には、ただ前に進むための機能としての足を味方につけ、疲れても尚、進む今がすごく悲しくても、詩に変え、不安な構造をけちらし、孤独な夜を笑い飛ばし、勝敗も抜きにして、ぬかるんだ日々がたるんで、ただ単に消費されるだけの今が対価を求めても、瞬時に飛び越える強靭さが虹のよう。