昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

打算的な君

跡形もなく消え去って、定めもなく間違って、咽び変える街や、焼けた肌がとろとろになって、ぬくもりすら忘れて、わずらわしく鳴るクラクションの音がこだまする無神経な街は、たちまちにジレンマを溜め込み、退廃的な需要をうたいながら、運命論などを引きずり、悲観的な者が打ち出す論難や、さずかる命をしじまに帰らし、乖離していく風景から逸脱し、惰性にまとまる瞬間がとめどなく綺麗なものを吐き出すから、エモーショナルになってしまって、しがない時にひれふすよりも、翻し後がなくなっても、あてなくさまよう美しさだけが孤独を癒すような詩を生み出し、運動的な輩が適応をうたい、統合されるだけの精神は、何かに長けることよりも協調性だけを求め、朦朧としていく意識は魑魅魍魎と貸して、過信ばかりを生み出し、奪い合うための意識は儀式的な境界により、共感を強制し、矯正するための超巨大な施設たる社会に落とし込まれ、悔恨を溜め込むだけの惰性な大人として、達成感を味わうための傀儡として、暗い日々に食らいつく意味が供儀としての自己との差異を埋められずに、奪い合うだけの日々はすぐさま堕落し、フラクタルなほどに嫌悪し合うだけの日々はすぐにま破滅する。