昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

流動するコード

ケモノのようなベース音、除け者にされた君の悔悟、足指になびく時代的なものなんて、最初から存在しなかったのであり、ここで野ざらしになる苦痛が通過するたびに、事実とは捻じ曲げられ、旋回する意識は、何かを改善することもできずに、虚空をさまよい、コケティッシュな自分をなだめるために、誰かと同じような内容で生きることが答えなどと促すから、即席の理由は、模様を描いて、退屈な体系がめざす進化や、信用をうたう制度なんかが多目的な理由を蓄積させ、データ化される意識は確かさなんかを足かせに変えて、世界自体を怨む君の鋭い目や、アスファルトに散らばる肉片や、偏執するだけの訓育や、幾ばくかの可能性も、可能世界のなかで論証されるものに囲われ、事実のなかで不自由になるだけであるし、なるべく自由でありたいとか、願い祈る先には、叶わぬものばかりであるし、あらがうほどに現れる敵愾心や、森羅万象を突き抜けるような真理や、神経質に描く瞬間と終末の合間でフォーマットさせるような、夜明け前の鬱々とした美しさや、制限を生まぬから、運命などに反して、配役なんか決められぬようにと、厭い続ける先で、新たな意味により跳躍し、約束なんかしないで、支配されずに、ずっと進み続けることにより、枯渇しないように、肯定し続けることだけが、答えを超えて想起する理由が流動し、流用されるだけの境目に世界性は縮まり、からまる先に現れる言葉が体現するものなんかが、信仰心なんかをうたいながら、かばい合う動機なんかが、内面性を破壊し、すべてに制限を生むのは、自分自身であり、時間が華やぎ、勇躍する先に、愉快さだけが存在し、創世される絶えない今に、対価なんかいらないから、どこで誰と居ようが、奴隷のままでは嫌だし、いぶかる先にがんじがらめになるだけの時間から放たれ、はびこる悪意に、はばめるノスタルジーなどを跳ね返すよりも、受け取り受け入れながら、自らのなかになにも残さぬように。