昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

無垢

黒々とした玉響になびく君の悩み事。やましい記憶を携えて、因果に尽きる慟哭。規制される思いがいぶかる先に堅持するものなどは、不必要な矜恃に満たないと、未来が嫌いな君は、今に悩むばかりで、不安に抑えつけられ、徒然なるままに生きることを忘れて、辛いということに引き摺られるよりも、自らの未熟さを痛感しながら、しなびても尚、また咲くためだけに、老いるよりも速く突き抜けては、度重なる痛みに耐え、怠惰にゆらぐアンニュイな過程や、其処彼処で経過していくだけの出来事に堕落しても尚、内向的に孕む創造的な化身と、軽薄な世を超えて、隔てるだけの幼稚な策略が自己顕示欲により、世界を抑圧するためのイデオロギーや、位置的な権力により、同化するだけの不潔なコードにより、でっち上げられたシステムを操作するためのメディアや、ネットワークに踊らされずに、自らの意志だけで踊るほどに、実は何かに促されるままに踊らされているだけであるのだと、散漫な記憶は臆するばかりのバージョンアップを企て、惰性な牽引により、理解を求め、愛を捧げるようで、こぼれるばかりの愛は行き場をなくして、さまようばかりで、借り物の身体は、誰かのもののように扱われ、紙切れひとつで左右され、泣いたり転んだり、嬉々としたり、裏切ったり、理性を失ったり、無くしたものをまた手にしたように勘違いさせるだけで、ほんとうは失うのが怖いから、求め続けるだけのマシーンに変わるだけの回転や互換を促す慣性の法則が死滅したような資本主義的な通過儀礼を終え、宗教的な罪と罰や、なにかを捨てて、超絶なミニマリズムが、ミリタリズムなんかに変化し、偏執した思想が過激になり、戦争に変わるころには、私は概念から逸脱し、正しいとされるものや、誤りや過ちを謳うだけの有史以前からの苦痛を取り除いて、ルサンチマンが謳い続けた善悪から逃れる。