昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

訪れ

涙も枯れた人々の生活。静謐なのは、何かに守られているというような混濁の中に潜む、密やかな愛であると、おごそかな成因にゆらぐ隠棲する時折につもる白濁の宇宙たる雪景色にとろける生後から勇躍し、数々のジレンマに汚される前に、制限を持たずに飛び交う先々で食い込む痛みから放たれ、懐かしむだけの貪婪な動機から行方をくらまし、まさぐるだけの時折に嬲られつつも、つたない余韻から進化を遂げ、倦怠感が無慈悲に降る夜から決別した君との儀式的な永遠性の犠牲になるわけにはいかず、幾ばくかの過程に敷衍する翅がもたつき、凭れる余韻がインタラクティブになり、似合わぬのにもかかわらず、同一化を目指すような君たちを擁護せず、欺瞞ばかりを促す果てに凌ぐ勇気だけが、意志を継ぎ、次々と現れるものを強靭なものには変え、価値などに騙されず、ただ自らの意思でゆらぐ先には確かなものだけで構成される。面影もおぼこいままで、記憶などは不確かなもので、そこで深まる時間には正しさすらもない。確かなものとは、存在を確かに認識していることだけに限ると、被害者であることを促すような存在論の疎ましさから逃れる。明るい日々が潰えても尚、何度でも復活を遂げ、奇跡をも飛び越えて、延々と突き抜ける先に現れる願いをも超える。晴れ渡る隙間からこぼれる陽光と帰路。迎撃されるための罪を超越して、性善説性悪説をも必要なく、にかようだけの意思に引き摺られるよりも速く突き抜ける。