昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

矜恃

流動する真実にからまる未熟な君の実像を破壊するような萎縮。均等なものなどは、存在しないからと、惰性な血を求める世界の欠如に、結実する物語に統合される詩的な模造品たち。断末魔が嬲る青春の加工。思い出とは、思い出す途端にその場で死滅するのであり、あらゆる権限を解き放ち、赤く腫らした目で愛でる世界は、世界と名付けられた途端に、その場で膠着し、こじつけられた事実に敷衍していく窮屈な場面から抜け出すために、この命とは制限を持たないのであり、静かに待ちわびている結末との結合を求めるだけの惰性な欲望により、意思とは阻害され、定めるものを持たぬからこそ、この命は瞬時に輝くのであると、可能世界から逸脱した私は、空間に残るものよりも、その空間を引き裂くような爪で、永劫を切り落とし、抗い続ける先々で蓋然的な結末になじられるような約束を踏みにじり、憎しみを飛び越え、投与された言葉により、氾濫している意識に飲まれるよりも速く進むことを教える。たばねられた家の中で硬直している君。静謐にゆらぐ存在は果てない私欲を貪りながら、自らに授ける批難により、より良い価値すら見出せないとか、内容のない選定により、自らを敗者に変えるだけの羨望を蛇行するよりも、鋭く突き抜く意志を用いるべきだと、加算される夜に浮遊する比喩や表現により、強固になる矜恃を持つために創造的な回路を作る。霊性を羽ばたかせる余韻。印象にとろける絵画的な退屈。旧の苦難がなびいて、貧相な欠けらを集める卑近な彼女が隷属する安っぽい日々。