昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

この世の全て

病んだ奴らの大合唱が始まる。戦争で大儲けしたカエルがバカみたいな大声で鳴きまくる焦土。原始的な角を生やした兵隊たちが、なんか悪魔みたいだねと、ねじれた天国でカタルシスに至る原理的な幻覚や、大国にこびへつらい、コピペして参加するツールを破壊するための兵器が、ネットワークを混乱させ、辞世の句をうながす代償ばかりを求める資本的な女神の目からは、誰かの血の涙がこぼれて、それを宝石がなんかに加工して売りさばくような、承認欲求の犬や、奴隷根性丸出しの普遍性を盾に、正義や道徳を語る君も、嘘ばかり吐き出す口や指を持って、世界を闇に変えるだけだし、誰かの代価や代償なんかが、粗大ゴミとして捨てられて、廃れるだけの日々が廃棄物かなんかに変わり、処理するための法や金銭なんかが、うるさくつきまとう世界を世界として認識しているだけの世界ならば、救う必要もないし、また同情なんかに左右され、どちらが善で悪かなんかでしか測れぬような世界なんかは、どこにも存在しないし、時間という概念を持ったお陰で、僕らは価値やなんかを形成して、意味に束縛され、そこで枷を嵌められ、世界性を狭めているだけなのに、依然として君は、埋まらぬ愛の迷い子で、確かな愛を知らぬのに、ただ愛されることを求めるがあまりに、今に苦しむだけであり、快楽がなにかを知らないから、支払いなんかに追われて、本質を見失っては、理解することを覚えず、今を正当化し、貸し借りかなんかに走ったりして、満足とはなにかを知らないから、絶えず襲いかかる不満足や退屈に飲み込まれ、正しいことなんかを語っているようで、確かさの足かせを嵌められ、はびこる悪意を鵜呑みにし、なにが善悪かを認識できずに、自分こそは正しいと、誰かの言葉を借り、誰かに責任を押し付けては、自らのみすぼらしさに泣く。