昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

むくんだ過去

力強く睨みつける目。諦めを知らぬ強靭な精神。成否を知らぬ肌は、定めを知らず、また目的も持たずにさまよう意思がたゆたい、たちまちにあふれる思いは、世界全体にぬくもりを与え、めり込む痛みに耐え抜き、孕んだ意思は懶惰なものを知らず、束ねた意思は確かなものを重ね、利己的に敷衍する独りよがりな愛をこじらせるだけの、自己愛的なあいまいさを超えて、全体的に愛するゆえに苦しむことよりも、あいまいなままで確信し、揺るぎない思いは、たじろぐことを知らぬ。死んだ時代と破裂したムーブメント。ジーンズにからまる血がステキなデザインだと、因果律を無視した螺旋階段をのぼり、理論的に退廃している君の真理に基づく動機が帰路を失い、喪失感により垂涎している栗鼠との時差を測るだけの世界なんてものは、不必要であるし、君も不潔なだけだし、惰性な風になびく髪が機械的にうごめいて、ざわめく森羅万象に伸びゆく季節のコケティッシュな模様が法則的である限り、僕らは僕らではないかのだと、茫漠たる少年たちがニヒリズムに浸るころには、憎しみ合うことが愚かであることに気付いて意識と同化するための自然に帰るべきだとか、ニヒリストたちがカタルシスに至るころには、次なる憎しみはどんどん敷衍するし、芸術とは暴力的であるし、絶え間ない創造とは、君を突き刺し、引き裂いて、どこにも行けなくする限りに陰る思いは陰鬱に消費されて、顛末にあえぐ進路に排斥される夢は、君の好きなものだらけになる。