昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ふやけた朝に肥大化する呪い

あらゆる悲劇を加速させるだけの世界に対して向けられた銃口、マガジンには銃弾は残り、三発、絶対に世界を仕留めるための二発と、自らに介錯をほどこすための一発、退路を断ち、大義を放棄して、屠られるだけの身体にも、たちまちに現れる希望を生み出すために、この命は絶えず現れる思いを加速させ、不屈の精神が生み出す言葉の静止画、せこの場にぬくもりを与える生死が、価値観を飛び越え、延々と繰り返し繰り出す動機が機械的に磨耗してゆくだけの常套句や、常用されるだけの感覚などに支配されず、永遠に続くであろう日々は自身に対し横柄なだけであるし、あらゆる悲劇が雪崩れ込み、意識を混濁させ、意識が魂胆を引き延ばし、今にジレンマを抱えては、慢性的に痛む先々には、憎しみばかりが敷衍し、この普遍性とは、不衛生なものであるし、そこかしこに挟まれる試練とは、今を生きにくくするし、肩の力を抜いて、勘違いしているだけに満たない今に跪くよりも、朦朧としたままでも、ままならぬ今に食い違いを生み出しハミ出し、見出す意味が未来を嫌いにならないように、なあなあに生み出されるものが引き出す意味などは、今に何ら影響も与えずに、徒然なるままなままならぬ今を引きずり、悲観しても尚、感覚は平然として、永遠と唯一の己を逃し、担う意味などは今に邪魔になるから、絶えず塗り替えては、虎視眈々として狙う隙間からは、色彩があふれ、鮮やかになる瞬間に加速する思いは訝ることを辞めて、横柄に迫る今に飛び交う横柄な皮肉がいびつなもので制覇し、掌握され続けるだけの退屈な互換性により我ら、わずらわしく互いを否定することだけに長け、楽しむという最大の目的を忘れているだけなのであるが、楽しむとは、ただ単に快楽に浸るでも良いし、何も拒絶せずに受け入れることでもあるし、ただ単に楽しむだけでもなくて、何が楽しくて、ここに現れるものを絶えず受け入れているのかを、はっきりとさせた上で、楽しんでいることを認識しているのかを知る。