昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

あまりにも暑い日の定め

俺の女は全部死によったし、そこで居らんくなったら、その人は夏の中で表示されなくなって、季節は経済を破綻に追いやるし、暗澹とした君の彼も夏の日差しに溶けてしまった。末端では凍りついた夏が磔にされ、飛べない翼でバタついている。管理は強まり、消えてったよろこび、鬱々とした制度が迫り、輪唱する神話に飢餓してゆく喜悦に課せられた罪を摘む。そこかしこで同化している彼女たちとの和解、聖戦を謳い、退廃的な感染を続ける慟哭の森、手立てもなく、突きつけられた悲しみのシンパシー、心音だけが静謐をゆるがし、森羅万象を駆逐する論理が降り続ける不埒な自然的な踊り、最後のドラムロールが鳴り響き、日々はいびつに収斂され、そこかしこであいまいに連動し、名称を与えられ、愛玩として主体性がなくなった動物たち、うなる寂寞から生えたリビドーを引っこ抜いて、バンバンと世界を叩くよろこび、ビリビリと迫る安易な考えに空間は汚され、形骸化してゆく意識が黒い月曜日を咆哮し、原理的なもののパージから、人間とは孤独に苛まれ、罪を破棄するから、感触は不安定なものになる、と促す神を捕食した罪深い彼らが促す神をも乗り越えたあたりから、暮らしは明るくなるのであり、そこに盛大な元気を与えるために、私とは生きたフリをしてるのか、と陥穽から脱げして、惰性な粛清から抜け出す。淡々と降り注ぐ光の矢、あんがい君は普通に不幸だね、と短絡的な会話が界隈を根絶やしにして、主観が朽ち果て、くたびれた余韻に猶予を与えて、定期的な苦しみが理不尽に想起する事柄がことごとくにぬくもりを与えて、あらがう動機があてもなく加速して、意識に枷を嵌めるだけの世界を阻めるだけに終えるような関連性から放たれ、可憐に散りゆくのが、私たちの運命であるなら、そのような運命にすら反して、自らの意思に従う。この世界とは終わるために加速するのであり、どのように生きても、どのようにあらがっても、死が付きまとうし、そこでまとまりもなく、まつわる先々に氾濫する意識的な余韻に卑屈さを加速させて、惰性でむすばれた私たちにも、確かな愛が訪れますように、と。