昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

手なずけられない獣

朦朧とする意識の砂漠、蛮声が嬲る大地の荘厳な欠如、あらゆる悲しみの凡庸さを手懐け、うたかたに迫る凄艶な月日の白さに委ねる思いのぬかるみ、有用な静寂の殺伐とした物陰、幻影を説き伏せる鳥たちの消耗品たる人類には、保つべきものすらなく、もたらされる悲しみに耽り、不健全な思いを掲げては、あらがう先々で対立を続けるだけの惰性な面影に真理は尽きて、つくづくに迫る動機はニセモノのままで、素面な者すら居ない今に欺瞞ばかりが備わり、深まる幼稚な対象との対立が、延々と制限を加えて、駆逐された青いだけの空と、傴僂どもが啀み合う静粛な浪費と、粛清の灯に嘆いている母親たちの慟哭の雨が降り、不貞にゆらぐ秩序の枷や、屈折することで敷衍する曖昧さの出現や、原型も留めずに、届かぬ思いを敷衍させ、ふくよかな雲の家で描く刹那の証拠が、その証拠だけが、ここでの理に変わり、かけがえのないものを描くことにより生まれる高揚感により、より良いものなどを見極めるのです、と憧憬に至る先々では、寂しさを謳う産声が響き、察する恐怖や不安の化合物が形成され、過ちに背くほどに無垢であり続ける私たちの抵抗により、提携され、そこかしこで締結されていくものが、行く末なんかを決め込む隘路に押し込まれた意味合いが徒らに消費されルためにこの命は存在するわけではなく、そこに収まるために、退嬰的な者により、そぐわぬものは排除するだけの、排外主義に加担するわけもなく、伝統を守るというよりは、すべてと共依存的になり、離れる不安に恐怖するというよりは、適切な距離を保ち、互いに干渉し合わないほうが、しあわせなのか、と簡素な理由に流動する意識的な独善から放たれ、正義が生んだ数々の過ちや犠牲を昇華させるために、この意思は生きているままに使い果たされるべきであるし、すべてはタダで交換され、そこかしこに絶え間ない効果を波及させるべき、だ。