昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

愛でる

花のカーテン超えて、気まぐれな猫が愛している寝床に帰る。乖離して行く不確かな場面、言葉もないがしろにして、定められた思いを超越して、散漫な意識がすなどるだけの過程をひるがえして、自由気ままに飛び出す先には、責任やら、誰が座る席などもなく、ただひたすらに無益に広がるだけの世界が、ただそこにあるだけであり、そこで過信したり、可否などもなく、そこで空白を生み出し、迫害を与えるだけの絶え間ない苦しみなどもなく、あるないに関わらず、ただそこには絶え間ないものが、くまなく配され、愛されるだとか、愛しているとかもなく、ただ被害者や加害者がうるさくつきまとうだけの結末から引き離され、果たす義務すら疎ましく、ただくたびれるために保たれる空間などは不必要であり、不潔である。真理も届かぬ経路、片隅にあるものは、不潔きわまりないものであるが、見返してみれば、可愛げがあるものであるし、見誤れれば最後、失ったものは、その場で朽ちるだけであるし、おとなしく受け入れても尚、荒んでしまうだけの今に迫るセンチメンタルなモラリストたちが嘯く通過儀礼や、あなたのような若い力が一から世界を変え、ただ破壊するよりも、擦り寄り不確かな何かを、確かなものに変えて、たじろぐ意識がログアウトするまで、季節が風化させた愛の和毛に触れて、たちまちに現れる頼りない奇跡を、確かなものに変えるための実体から乖離して、理不尽に迫る結末が青臭いままに飛沫を浴びせ、与えられた意味などが真理を謳う間に、あいまいに示唆するものが、批判的なものを打ち出して、観点を濁らせるだけに至らせるような大義などを駆逐して、なぞる先には、境目などが現れ、通られなくするし、価値などが今を生きにくく変えるし、かけがえのないものはすぐさま潰えるだけに至るし、抱きかかえているものすら、腕の中から消えれば、それは不確かな思い出の中で気ままに踊り続けては、機械的な理想を作り出しては、今を支配するためだけに機能する希望などを生み出し、即座に束縛し、苛立つ日々は加工された品位などを用いて達観し、感覚を奪っては、今にも犠牲を生み出す。