昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

観点

勝手に言いくるめられて納得なんかできるか、とねちっこい焦燥感が吐き出す言葉に駆逐される感情、全身から愛が波及し、すべてを包み込む豊かな思いが、高揚感をたずさえて、たちまちに結ばれる思いが儚く結ばれて、安易な結末をなじるだけの、君の歪んだ思想なんかを引き出すための、陰謀なんてものすら存在せず、誰もが生きようともがくほどに、どんよりとした意識は、刹那を捕まえて、水増しされるだけの幼稚な請求の果てに、歯がゆく蝕まれるだけの、あいまいな理想の中で、がんじがらめになる君の理想などは、所詮は誰かから借りてきたものであるし、あらゆる無知な君の複製した真実などは、所詮は作られたものであるし、そこでもたらされる満足などは、満足に至ることもない。甘えんぼのコオロギが鳴く秋、抽象的な思いにとどまる面影との和解、わずらわしくかさばるだけの意識から放たれ、わびしく結ばれた睦まじい二人の化合物を形成し、犠牲的な者が謳う緩慢な物語の汚穢が、怠惰な身体に侵食しては、報うために煽る宣伝や、謳い文句などが恫喝する刹那、青々とした野菜たちが出迎えるハネムーンの末路に折り重なる複製された動機などを、ロジカルに消耗し、浪費されるだけの日々に佇むくたびれた背中を見て育った君、偶像崇拝を続けるつたない君の顔、幼いだけで凶暴な君の陥穽、有する価値を爆砕して、あらゆる価値を厭わずに出迎える先々で、短絡的な破壊を続けるバンダリズムに酔いしれては、紡ぐ愛がみすぼらしいから、と猿に王冠をかぶせて、奉る間に絶えない犠牲を悟る神のような君の不自然で、たよりない形式ばった価値を屠るために、強制連行された車の中、感傷的な割合にひそむ空欄のままの心を、狡猾に刺激するフレンドリーな笑顔の裏には、残忍な様子が備わり、悠遠を嬲る君の年月にかさばるエゴが、延々と艶笑を続け、誰かを騙す間には、アイロニーが増え続け、科学的で機械的なデータ上でしかない伴侶を捨て、ノスタルジーな日々に回答を求め、接続される文字に生涯を捧げる。