昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

静謐な質量

地球をぐるぐると回る衛星が耐え難い痛みを吐き出す。チクチクする身体からは御霊が剥き出しになる。触れるとヒリヒリする身体からこぼれる散漫なエネルギーや、エントロピーや、ロジカルな情報や、口うるさい彼らのリピドーが降り注ぐ幼稚な大地が読み込むデータ、短絡的な消費衝動に苦しむ彼女たちの気まぐれ、暇を持て余す喜びを忘れ、吸い取られる時間との軋轢、画面を叩けば叩くほどに寂しくなる指先とあらゆる欠如を排熱する苦しみを繰り返し加速させ、カルトチックなチップを嵌め込まれた足りない頭で散り行く定めや、約束の曖昧さに固執するだけの君たちが費やした時間との乖離、スーパーノヴァにより散り散りになった故郷、あらゆる物質により形成され、同じ物質の故郷を文学的に消費しながら、逍遥する意識は儀式的であり、奇跡的な祈祷を繰り返した私の祖祖父母あたりから乖離した一切の動詞や、起算されるほどに改ざんされる平和だけが取り柄の国での末路が云々とカタルシスに至るために、この平和といういちばんの幸福に気付かずに、物事を批判的に解消する先には、解釈を誤り、自らを介錯するために会釈する匕首、屈従するほどにすがる過ちや、滞るだけの一切が悲観的に干渉して、汚されるだけの動機が感触すらも忘れ、ただ浪費され続ける曖昧さに耐えかねずに、体系化されたものが奪う感覚に取り残され、統合される先では、幼児的なものを消費し、照合されるものに取り残される恐怖に屈服しないために、君の荘厳な強度に触れる。独善的な手法により、主義を律動させる体制的な傲慢さを借用し、解明されるべきものすら、すぐさま忘れてしまう私たちが求めるモラルも、メランコリーなものであるし、そこで依存的に改ざんされるものの虜になるだけである。