昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

明るいだけの光り

孤独に殺められる事なく、孤独を突き破るような衝動により、覆い被さる死を乗り越える。ウォンカーウァイの映画みたいな恋、見せ物の彼女たちにも理由があるんだ、と語る君の承認欲求、ドクドク鳴る冬の心臓、伝説の象徴たる家々、お前たちの皮でできた悲しみのカーペット、互換性ばかりを求める機械的で簡易的な結婚に適合するための戦争、あらゆる悲劇のゆりかご、それを迎撃する爆撃機、地球を覆うバグたるウイルス、漠然と遡及されるものにより蓄積する憎悪により老けていく君の骸、継続される命に杭を打って磔にする君たちの残酷な日々をカービンライフルで撃つような刺激的な有用さに悲劇を加速させ、位置に枷を嵌めて、君の不吉で痩せた身体から気配も無くなって、背景と一体化した悲しみが、悠然と記憶を縫い続ける枢要さに酔いしれて、ここで支配され、引き伸ばされていくだけの過ちと、曖昧模糊で無機質な君の一過性でネガティブな憧憬には付き合っていられないし、苛立つままに吸い寄せられる気持ちがきめ細やかになり、意思が意味を次々と塗り替えて、歪な物を吐瀉するだけの再現される間から固執する躊躇いから逃れるために、温もりあるものをありのままに形成しては、近似する事実に吸い寄せられる君が噛み締める意味との乖離が執り行われ、なあなあに日々を蝕むだけの惰性な感染や、芸術的なものが病的な過ちを吐き出す緻密な夜に捕食される忌々しい君の異質さに羽が生えて、得た物を刺激的に加速させ、徒らにはびこる苦しみに通わすドラスティックな陽気さがもたらす動機により、私たちは正義を超え、正解をひけらかさず、すべてをひっくり返し、あるもので満足できないから、出来合いのものを蹴っ飛ばし、自らが生み出すもので喜びを敷衍させる。