昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

プラグイン

国のゆがみを治す整体師、空を汚し、晴れ間をたべる子供たちの楽園、絶え間ないものは、たゆんだままだし、リリカルな母親たちは、父親を捨てて、また新しい人と恋をしては、戦争みたいなセックスをして、紀元前からあふれていただけの物質を消費しながら、折檻みたいな愛に気がフレてしまい、バラバラになった精神を寄せ集めにしてもう一度つくりなおした身体は、幼気なフリをしているが、その実は内面から腐り切り、狂ってしまっているし、まったく普遍性を捨て去り、理解なんか求めずに、純粋なままに壊れてしまうよろこびを自身の内部や外部に波及させ、そのすべてを破壊し尽くしてもなお止まない欲望を加速させる。外では雨にぬれた犬が妬ましそうに吠えている。月明かりに照らされた街灯から垂れる汗のような雨の雫を飲む老人がカタルシスに至るまでの数十秒が永遠に感じられ、ランタンのあかりだけで過ごす室内の静寂を嬲る雨音が精神を狂わせるのに時間はかからないのか、と先程の永遠性から放たれた瞬間に、人とは狂うべくして狂うのであり、すこしの余白があれば、人とは簡単に破壊できるのか、と納得したことにより数秒間の考えとの間隔で巻き起こった摩擦により、自らを業火に沈める。その業火により解脱するとか、消費的な宗教が騙る宗教の利便性たるものに陽動される真理などは、所詮は人が作りしものであるのだ、と惰性でみちびかれる彼らや彼女らは、自らが生み出す神という幻想を捨てない限りは、神という概念に駆逐される結末に怯えるばかりである。死とはめり込むのではなく、命を突き上げるものである。あらゆる苦しみを濾過し、すべてを浄化する。ファシストたちが眠る深夜のバルカン半島、かなしみの藻屑と化したシステムに溶かされた金銭、捕食されるためにへし折られた理念と、数多の卑屈な賭け事により収縮される思い、日々の苦しみに裨益する者ですら信用ならず、ただ馴れ合うほどにためらい、目的もなく通り過ぎ、すがるだけの人々の鳴き声が響き渡る不愉快な結末に乖離していく理解が不届きなものを提示し、今を歩きにくくしやがるからって、なにかを憎むことはなく、ただひたすら思うがままに進む。f:id:jibmfmm:20210325102943j:image