昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

視線

悩みを押し上げるような春の気だるい陽気に苛まれる彼女が遡及する窮屈な事柄、怠惰な花粉によりグシュグシュになった鼻、赤々と実る鼻の先、耽溺する夢の後から生える裕福な面影に出す便りが、自分のもとに不在届として帰り続ける後から乖離していく君の支配的なノイズ、私は依然として超能動的でありたいのにも関わらず、所詮は情報のパブロフの犬であるし、口裏合わせるためのパズルに必死であるし、あらがうほどに食い込む苦痛からは逃れられないし、命からがら逃げれたとしても湧いてくる苦しみとは絶えず生まれるものである、と原始から抱えた恐怖が、今になっても不安なんかを与えるから、現代社会では、猜疑心なんかを爆増させ、誰かを貶めたり、陥れたりすることに必死で、枢要なものすらなく、数理の下で虐殺される私たちの道理などが、草履を履いて、雪道に足跡をつけて、その足跡という歴史をかき消したり、踏みにじったりするような輩が詰る主観なんかが、瞬間を凍りつかせ、効率が良い悪いなど、と足掻く間にはめられた足枷により狭まる世界はなあなあなままに陥るセンチメンタリズムに、横溢する言葉のあやなんかに騙される人々か遭難し、難癖つける私は、何通りもの答えを蹂躙しながら、勝手気ままに通り過ぎ、行き過ぎたものが支配する聡明さのかけらもない世界との対立を続けて、頽廃的なモラルなんかをかかげて、独占するためにうそぶく価値の曖昧さに縛られるよりも、あてがわれたものにより決めつけられた意味の怠慢さに、歩きにくくさせられても尚、自らの歩き方で、自らの進みたいように進み、耽美な蚤たちが飛び交う草原で切り盛りする夢や希望も膨張し、破裂しては、一切は無かったことにされるし、そこでの定めなんかは、不必要なものであるし、そこで用いるものや、持たされたものなどは、今に邪魔になるし、もたらされても尚、不機嫌なままであるから、自分の好きなようにやるさ、と応用された常套句や定型文のような語り口で、誰かを騙すような文面に待機する悪意が角膜なんかを傷つけ、すべてを見えにくくさせる。