昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

やわらかな身体

春に戯れるもののけたち、桃で出来た太陽や、体温すら柔らかい一日の始まり、唐突にぶつかる予感が刹那をかじり、臨月の山々が出迎える理想論なんかを読み漁る他者たちの相関、課せられた意識上の花を剪定する老婆の黄色いリボンをながめ、規約なんかを謳う君との契約上でしか結ばれない儀式的な制約により、この約束すら法的に加工され、意思を硬化させるだけに満たないような未来が嫌いになり、塗り替えられるだけの日々に保たれるものなどにもたれるから、すぐさま転んでしまうだけだし、そこで修繕もされずに、罵られ、奪われるだけの今に斡旋されるものに宥められ、誰かが謳う即席の理由に支配される。理念なんてものは利用されるだけだ、と諦めている君の傲慢な互換により、安易な欠落に苦しみ、切り売りされる日々は、誰かのいびつな意味によりかかえさせられる異物感に苦しむ。そのような繰り返しにより聡明さを損ない、そこでの行いが気配を攪拌し、あたかも愛しているかのように騙るような相手が悪魔みたいに見えるし、見えすいた嘘により、有する価値なんかを機械的に変え、課せられた罪により、より良いものすら破壊され、破滅に追いやられた君は、捜査されるだけであるし、ここで交換されるためにためらわずに売りさばく身体が裁かれるままに傍観して、当たり前とされるものに抑圧され、よくあることだ、と諦めさせられる間に曖昧に補足されるものに拘束され、行動することすら出来なくなり、なよなよとして、なじられるままに陶酔して、うぶなフリをして奪うだけの君の欺瞞が採決する正しさなどに騙されるわけもなく、ただ冷静につかむ意味との別れを終え、ここでの正しさなどに肯定されないために、ためらわずに裏切るし、切り捨てるような優しさに触れたいが、彩られているものに縁取られて、意識に枷をはめて、自らの重力にすら耐えられずに、天に召されてしまった動植物たち、立場を空回りする扇風機の鼓動や、孤独を拡散して、あたかも孤独でないようなフリをするためのツールなんかにクソ喰らえと告げて、慢性的なかゆみを抱えた君の思想なんかで、思考停止したくもないし、与えられた義務なんかにより、胃をもたれさせるわけにもいかないし、いけすかないことばかりだから、すこしは何かを愛してみたい。f:id:jibmfmm:20210328080213j:image