昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

早まる明日

神々しく貪る何故、同等のものなど存在しない、と風、溶かされた日常をなつかしむツバメ、メタファーに鎮座し、擦り寄る夜風をフォーマットする刹那、なじる言葉の破片が突き刺さり、変化を厭うばかりの君がのさばる空間で裁かれるだけの観念を浪費する羊との戯れ、夕食にまたがるハーモニーや、悠遠にこしかけ、安直な夢とたそがれ、襤褸を着込んで、捕捉されるだけの君の季語と遊ばせる時折の青春に制限などなく、君との愛とは、あいまいなままであるし、あらがうほどに食い込む痛みが、いたわることも忘れ、ただわずらわしく伝わることごとくが斡旋するものにすがることでしか、愛がなんであるかも分からずに、ここでかかずらうものにすなどられる日々が悲観的になり、ただわだかまりばかりを溜め込んでは、この場で混濁する。意識に直結する淫らな風、夕焼けを捕食する野良猫たちの鳴き声、饐えたロマンスを吐き出す機械的な老人、静謐な予感が繰り出す傲慢な浪費により融解していく国、高尚な面影を孕んでは、蔓延る悪意から抜け出し、惰性な空間が孕んだ余暇から抜け出しては、打算的な正義から超越する。肥大化する理由におとずれる過負荷、少しずれると瞬く間に覆い被さる理論と対峙を続けて、綺麗なものすら瞬時に廃れ、汚いものに変わってしまう、と嘆く君の横顔も、よく見れば汚れてしまっており、折り重なるものすべてが自動的に変化し、永遠に基づくものが、今にも終わりを迎えて、ここでの愛すら、拘泥するものや、肯定するものにより、より良いものは損なわれ、すべては粉々になってしまう、と思春期の彼や彼女らが、被害者意識でいさかいに浸る間に、悲観的な観点が盛大なカタストロフに至るまでの原理から超脱できずに、出来合いのものを信仰し、浸透する意味の無意味さから逸脱できずに、ただ溺愛し、至らぬ自分を美化するために同一化をほどこし、慈しむように他者を憎み、自らを傷つけるアイロニーの裏に住まう、愛して欲しいという欲との対立を続けるあいまに、あいまいになってしまう定めとの乖離は深まり、理解に至る間もなく、自らの魔物に駆逐されてしまう。