昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

赦しを乞う声色

書き連ねた羅列の音から段々と続く完成された鼓動、乱立する船が横切り、小さな波がやがて大きな波に変わるまでの力の波及を尻目に、どん底でアイロニカルな連中が示唆する支配的な壮年期にもとづく孤独という病が云々と著名な精神科医がプロセスを破壊し、プロパガンダを利用し、プロレタリアート独裁が元々のニンゲンを取り戻すのだ、とかと叫ぶあいまいな史観に鎮座し、座標を失い、宇宙空間をさまようやましい魂たちは、体系的なものに囚われ、自らを不純なものに変えてしまう。誰の言葉も信じないように、誰かが言い伝えたものにより、世界は捻じ曲がってしまったのであるし、あらゆる詐欺が横行する時代が産卵した悪意が孵化し、憎悪の子供たちが世界を覆い尽くす。ため息から生まれた制限を謳う精霊たちの論理に騙され、普遍性を吐瀉するニワトリたちが鳴き叫ぶ朝に複製される真理を束ねては、即座に生まれる主観に織り込まれていく瞬間が、永続的に教育していくシステマチックな規律により、人間性とは制度により根絶やしにされ、些細な陰謀論から、この命には血は損なわれ、用いられる秩序により、平静すら保てずに、求められることにより走狗し続けるだけの退屈な君が求める対価などにより八方塞がりになり、この我慢の日々に逃げ場などないから、と敵を作り出し、自らの痛みを解消するだけでは、この命はたちまちに燃え尽きてしまうだけであるし、逃げ惑うほどに、纏う罪により派生していく痛みを解き放つことも出来ずに、出来合いのものを眺めたり崇めたりしながら、しなびた日々が用いる軋轢により、散漫になった意識が磔にする新たな神に縋るだけの君の意識の濁流、灰汁を掬い取るお玉を眺める夏の昼下がり、空間的な差異に取り残され、老いた身体は誰と何処に居ようが、孤独なままで、ままならぬ思いが抱える痛みなどが、完璧を求めるほどに観点を失い、添加物にまみれた日々が悲観的に引き摺る動機がドラスティックなものになり、馴れ合うほどに似合わぬ意思を着させられた君の不恰好な姿を捉えるための計算式、宇宙の中では、自分などは何の意味もなさない、と語るためのニヒリズムを超えて、この無意味さこそ、意味があるものであり、意味を見つけるために生き長らえているわけでもないし、生きていようが死んでいるみたいだし、たとえ死んだとしてもだ、この命は労わられながら、途絶えることなく次々と現れるものを無作為に頬張り、欲張りではあるが、許してくれよ、と合点はいかないし、合致もしないし、合理的ばかりが追求されるし、復旧される矢先に破壊され尽くされ、些細なことに苦しんでばかりいても尚、この命は愛おしいものである。