昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

乱反射する祈り

祈るという反復から解放された信者たち、反復的な祈りというものから解放されて初めて人間性を取り戻すのである、と宣言する医師たちが巣食う炉心、人格者にむらがる蠅の飛び交う音と音が摩擦し、瞬時に命は花開く。道端のアートに点在する意識的なものの加護、確かなものとは所詮は浅はかなものであるし、底なしの欲から生まれる気配が背景すらも飲み込んで、超巨大な影に変わり、簡単に消費される忌々しい此処から枯渇は始まって、そこかしこで蝕まれる今が過去を次々と穢して、軽薄な理想が罪深さなどを謳いながら、なじられる日々での聖戦により、世紀は破壊されて、様々な思惑により惑星自体に負荷がかかり、付加価値なんかを与えては、あたかも理由があるかのように示され、意図的にカットされた動画により意識すら奪われて、簡単に何かを信じ込まされていく間に漁られていく事実が理不尽に占領され、いいわけがましく迫る君のよく喋る口を縫い付け、倦怠感を抱えてまで移行し続ける意思がつたないものを構築して、追憶が引き連れる、そうであったら良かったなど、と未だに自責の念に囚われ、災いなどを自らが呼び覚ますシャーマンか何かになったつもりで、すべては純粋な呪いにより支配されているだとか、その罪は数百年前からのカルマによって云々と、陰謀的なものを騙っては、現実を誤魔化すようなものから解き放たれて、確かなのは、此処でこうしてこの身が引き裂かれるまで延々と自らと対峙し、最たるものすら立体感も一体感もなく、ただ認識という曖昧なものや、概念という邪魔なものにより企てられる惰性なものに引き摺られては、自らに誤魔化しが効かなくなり、たび重なる苦痛に耐え切られずに、汚い価値やまやかしに引き込まれるだけに至る。そのような倒錯がもたらす苦しみにより生まれた憎悪の火をかき消すための雨が降り続ける夜の胎動に迫る浮腫んだ風がノスタルジーを超越し、ただ突き抜けるだけの爽やか風を自らが扇ぎ生み出すまでの美しい距離、生きることの長さや短さに反して、飛び跳ね、やがては飛び越えるほどのしなやかな筋肉を蓄える。