昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

初期化

人の世が終わり、また新たに日は登る。いつも脆弱な葉音がつつむベランダ、ランドセルのガチャガチャ鳴る帰り道の戒律、あらゆる理論の返り血を浴び、ここまでは発展は遂げてはみたものの、見様見真似で必死に食らいつく亡者どもが騒ぎ立てるデリカシーなんかに占領され、あらゆる悲劇はゆるやかな下り坂を下り、磔にされた君が神になってからの数千年にのしかかる罪の化身のようなものが群れをなして、今を破壊し尽くす。誰かが促す正義などは、猜疑心が生み出した幻想であるし、君というものも、単なる記号でしか過ぎない、と散漫な意識から述べられる無抵抗な君は、建前上の罪の意識に苦しんでばかりいる。季節的な風邪が巻き込んだいびつな真実、真理元々に注ぎ込まれていくジレンマが肥大化し、意識的なギミックに収斂される意思などがあらゆる理想をすなどりながら、科学的な伴侶を見繕い、あたかも生きていることを装い、固定観念やら、捻出される痛みの出現に耐えかねず、体系化したものの呪いなんかに引き込まれていく。刺激的な情報が脳内に受胎告知し、時代的なものに注ぎ込まれていくエゴを発散し、はびこる悪意や、曖昧な意識から跳躍しては、さびれた意識をつむぐ観念論や、論難などを超越し、ささやかな希望を掴み取る。滲むほどの痛みを手当てし、さんざめく理由を濾過し、良心的な回路を手にし、憎しみをも超越する。超越した先にはニセモノの温もりに覆われ、あてがわれた連帯感から解き放たれ、たび重なる心配事から解放され、崩壊する主観や、あらがう観点などに沿うように和む君の優しさが宿る裏通り、破壊的な彼女が諦観している先々に対立を深め、終わらない戦争ってやつを始めるだけの世界。