昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

何も残さず

途絶えることない真理がぴかぴかに光って、貧寒な私たちにもぬくもりを授ける云々と散々な現状を超越するために、何にも依存しないで、ないがしろにしているだけの主体に齟齬する者たちの闘争が延々と続き、つたない思いが消費され続け、モラルなんかを持ち出して、脅迫的に迫る輩が謳う排除や、サンディカリスムなどが用いる集合的な闘争の快楽や、懐疑的な個人主義を横柄に広げる私が墜落し続ける先では、絶え間ない痛みが敷衍し、普遍性などを有する精度の端くれや土塊が融解する判断などにより麻痺した精神は、不純なリズムに踊らされ、恒久的に反復する装置の中で少しずつズラしていく衝動性や、理不尽なままに食す現実的なものや、問答を繰り返し、過信ばかりを携え、疑心暗鬼になり、信じることすら忘れ、心酔してばかりいるような間柄に妄想は進み、拙い現状を機械的に加速させ、宇宙からはみ出し、自分にすら執着しないで、ニヒリズムを超えて、短絡的なオーガズムの末尾から解き放たれ、時折にすがりせがむだけの忌々しい戦慄、夜が明け誰もいなくなった後始末、原型も保たずに崩壊していくのが私の定めであるし、ここで明晰であっても、所詮は答えの中にとどまり、何が真実かすらも見えなくなり、加算される日々の不倶戴天の敵や、紙幣価値すらなくなり、災いが降り注ぐぞ、と脅す者の欲深さにより何度も滅亡させられてきた世界と呼ばれている世界とは、世界と語られた途端に自分の手からは離れてしまい、そこで用いられる世界とは誰かを利用するための便利な呼び方や呼び名や声紋やまやかしであるだけの証拠すらすぐさま失われ、そこで同じような動機やひらめきをひけらかすだけの思いの滓や、感染していく罪の意識などを同じ箱の中や墓の中に押し込み、無理やりに従わせているだけに満たないものを、世界などと名付けた途端に自分とは損なわれ、数々の過ちを吸い込むだけの掃除機になってしまい、溜め込んだ汚物により爆砕してしまう。