昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

襤褸

報復を謳う鳥たちの皮肉が引き裂く関係性に理論などはなく、底で朽ち果てるための天命などを用いるような国家的な欺瞞により、不満足というウイルスをばらまき、製造されるだけのそぞろな意識を展開させるための教育などにより、魯鈍になり、担う意思になれ合うための構造を生み出し、あらゆる意味を踏み台にしてまで、ここで永続させられてきた意味の中でしか働きを加えられないような延命から引き取る価値などにより、既得権を与えられ、それを守るためだけに摩耗する民衆すらも成り行きを見守ることすら出来ずに互いに軋轢を生み、摩耗した関係で緩んだ意図や紐が垂れ下がり、あらゆる罪などを引き合いに出しながら、今を恒久的に苦しめていく。詩的な栞を意図的に挟み込み、気だるい様子に沈積するニヒリズムを超えて、斜交いになる意思の真ん中に現れる力の均衡を保つためだけに、この生命を意地で引き伸ばしているに過ぎない私たち、だ。誰もが予測出来るような毎日の謀ることによって現れる猜疑心の道具になり、偶像に駆逐され、自らを損ないながらも、続く毎日とは、なんと味気なく殺風景なものなのだ、と哀れむことすら現れることもなく、ここで示されるものに戦き、締め付けられるばかりである。メタファーの勝利を祝う私の妄信、ミメシスに苦しむ彼女の慟哭、カラカラに乾いた夢が陰湿さが今をカテゴライズし、惰性な日々の中で高圧的に迫る連中から逃れ、すべてを飽和するために働きかけ、事実や所以が食い込み、無駄な言葉を刈り込み、無残に消えゆく至福にゆらぎ、幽遠な私情との対話を綴り、入り組んだ畏怖や、言い訳がましい君がしがみつく神のような輩なんてものに贖い従うから、この世界とは正解にすら至らずに、今に支配され、視界を失い、さまようだけに至るの、だ。