昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

冬の比喩

懐疑的な襞にくるまれ、空白に浮かんだナルシシズムのしじまに蕩ける時間、おおらかな嗚咽がなびく冬の朝、自堕落なカフェでがんじがらめになっている君の誇大妄想の生き血を吸う蛭、有用なら史実にからまる月日と証拠も残さずに越えられて行く私たちのつぶらな瞳、つたない悟性を掻きむしりながら、掻きすぎた皮膚から伝う血の道を歩く羽虫たちの興奮、時代に制圧され、圧力に屈するあたりから繰り返し利用されるだけの人々の墓地、連動していく刹那や、対象的な敵意により倫理観は崩壊して、支配されるほどに新鮮なものや、鮮明なものすら失い続ける君たちの着膨れした真理に基づくエゴ、傲岸不遜なままに爛れた意識の波形、経過していくだけの歪な君の様相、反するほどにふやけて行く季節の面影、迎撃されていく存在の底冷えに、ミリタリズムが促すみずみずしい予感をほおばりながら、錆びた季節に混じる余韻や、悠遠で肥大化するアイロニーなんかがこじつける意味合いが不潔に浸透するまにまに現れる軋轢や、等身大の思いなどを謳う連中の悲惨な信念に基づく答えなどが普遍性などを用いて、約束を簡単に破り、現れる罪の子供になりたい、とうそぶく君の現世が軽薄なカルマにより位置付けられた罪の模様や、陽動されるだけの君の理想には、理性などはなく、ただたび重なる痛みにより、恒常的な健気さが独白する詩的な様子だけが、この命に正しいものをコネクトし、さまざまな理由が連なり、あたかも正しいもののように氾濫したり繁栄したりするものには、中指を立てる。