昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

同調しないために存在する冬の大銀杏

不気味な少年の眼差し、恒常的な灰色と、生と死を入れる袋、たび重なる苦痛の証拠と、アスファルトにまで沁みる位置的な詩と、不文律な衝動、不平等な愛の描写と、他愛無い結末に戯れる小動物たちの手当てにより回復した起因と、あらゆる大愚を吸い込むブラックホールたる私、焦燥感たぎる裏切りの仮数、デジタル化した爆弾が降り注ぐネットワーク内に補完される愛をファイナライズして、フランチャイズ化した愛の種火を消すような大人たちの散華や、シリウスや蘇生や、悪阻の海の中、超精神的なリロードにより、加速していく理想論的な理論武装、壮年期をねじ回しでぐりぐりと弄る何も変わらないための午後、ためらうことすらなくなり、デルタや、アルファや、ダルメシアンの大群や、すり減ったスニーカーや、アセンションや、焦熱やリビドーや、リビングでの夥しい死や、思考を熱暴走させ、ささやかな幸せを破壊するためのロケットランチャーを抱えて、撃ち込む先には、何かしらの愛のようなものが持ち込んだ屈折した肖像画が、煌びやかであった過去をここに持ち出して、良い気になってやがるから、ここまでの物語を引っ剥がし、蔓延る悪意をトレードする無作為な搾取から逃れて、誰にも解放権などを与えずに、自らの自由にすら理由を与えず、全ては、同じようにウヨウヨと、すべからく流動して、思想とは、誤解を生み、悔悟により、即席の怒りをまやかしに変えるための偏りを次々に生み出し、見え難くなり、容易いものに利用され、騙されるという欠如を孕んで産まれたのが、私である、と泣き叫ぶ君の意味を補完するために存在するのが、私であるから、安心も心配もするな、何もせずに、何かに反して、何も受け入れずに、全部超越しろよ。