昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

世界の飼い主

すべては電子が跳ね返って意識に諍いなんかを生んで、簡単な欲に火薬をつめこんで、一切を破壊し尽くす間に慈しみすら生まれずに、戦争ばかりを続ける人々の渦、喪失感でいっぱいのポケットに入れてたチョコレートも溶けてしまって、瀰漫するウイルスや、既存の真理すら陽性になってしまい、治らない病に磔にされる。幻想的で暴力的な冬、化粧を終えた君を濡らす雨、魯鈍な神話に絡みつく陽の光、ゆらゆらと揺らぐ秋の花、血みどろの風車、被爆した朝、森羅万象をキーホルダーにして、宇宙の中で物乞いのように生きていく。蛇のようにうねる螺旋階段、焼夷弾で焼け焦げになった故郷、凡庸な家畜たちのアニミズムにより、要点は破壊され、悲観的な制限により、僕らは集中豪雨により耕され、次の歴史の生き字引になるんだ、と黒幕みたいな老婆が固陋するものにより、生きづらくなっているとか、責任転嫁している暇もないから、悲劇を枕にして、ヒグマたちとカタルシスに至る森の中で冬を越し、比喩のシャボン玉まう幼稚な策略の彼方で後悔し続けているものなどは、所詮はシステマチックなものであるし、あらゆる空腹を謳う境目などに取り残された君も、いつしか誰かの意見に左右されてばかりいて、歪な信念の奴隷になり、見境なくいざこざの番人として、あらゆる形式の足枷になるような災いなどを引き起こし、陰鬱な衝動の目撃者たれ、とか嘯きながら、紛い物の真実を用いて、誰彼構わずに騙し続ける先々では、錯雑とした観念が過ちや、間違いなどを引き摺りながら、いじらしく身籠もる時間の彼方では、簡単に消費されてばかりいる自らにすら不信感を抱き、異物感に苛まれながら、慈しむことすら放棄して、構築される悲しみと、ここでの倒置法を破壊して、散漫な儀式の虜になり、関わるほどに発作を巻き起こす不安が押し寄せて来ては、気配を破綻させ、全体主義的に同調し、同一化することにより構築される嘘が侵略を続けては、健気なほどに抑止力により、膠着する意識は、歪な信念により捻出される数多の罪を引き摺りながら、疲憊する神経はズタボロになり、理性を損ない、そこかしこで罪を培養しながら、誰かをねぎらうより、厭うことでしか、答えにすら近付けない君たちの謀により、こじれている時代に取り残されていく。